事業用物件レポート/キュービクル

キュービクル

普段めったに入れないオフィスビルの屋上。
ふだんは保安上の管理のため、一般の方が立ち入れないよう施錠してあります。
そこにはどんな設備が置かれているのでしょう。
貯水槽、空調機、非常用発電機、水処理システム、清掃用ゴンドラ、アンテナ、受変電設備。
給排水パイプが縦横に走るさまは、まるで小さなコンビナートのようでした。
今回の話題はキュービクルです。
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キュービクルって何?
電信柱まで来ている電圧は6,600V、当然このままでは使えません。
各戸に給電するには100V/200Vへ下げる変圧器(トランス)が必要になります。
大きなマンションやオフィスビルではどうでしょう?
電信柱に乗せられるトランスの大きさには制限があり、ビル側で対応が必要です。
そこで登場するのがキュービクル。
ビルの屋上に設置する高圧受変電設備です。

キュービクルは「立方体」を意味する「Cube」から派生した言葉で、
英語で書くと「Cubicle」。小屋とか小室、箱を意味しています。
一昔前は、地下室などビル内に受変電設備を設けたのですが、
それでは工事費もかかり、保守点検作業も大変。
今はコンパクトなキュービクルをビルの屋上に置くだけで。
設置場所をあまり取らず、保守点検も楽に行えるようになりました。
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キュービクルの役割り
一見地味な存在であるキュービクル。
法律で、契約電力が50KVAを超える施設に設置が義務付けられています。
電気料金が安くなるメリットも見逃せませんが、
テナントやオフィスでは入居時の重要なチェック項目になっています。
設置されたキュービクルの容量が、そのビルで使える電気の総量だからです。
IT化が進んだオフィスは、使う電気量も以前と比べて増えています。
条件や賃料などが折り合っても、電気容量不足で断念される会社様もありました。

キュービクルは住宅のブレーカーのように、簡単に交換とはいきません。
施設ごとの求められる仕様に合わせて設計するオーダーメイドがほとんどで、
設置は箱ごとクレーン車で屋上に上げて行います。
キュービクルの設計〜製造〜設置にかかる費用をトータルすると、
大きなビルでは数千万円もかかる場合さえあります。

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キュービクルの設置は電気主任技術者立会いで行います。
また、工事の前には道路使用許可をとらなければなりません。
交通量が多い場所では、深夜時間帯しか許可されない事も多く、
冬場の工事立会いは、鼻水を垂らしながらとあいなります。
もう泣きそう。
by u-t-r | 2008-12-09 17:29 | 事業用物件レポート

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