賃貸管理日記/ワンルーム設備事情
2008年 11月 04日
今どきのワンルーム設備事情
一昔前の賃貸マンションやアパートは、純粋にお部屋だけ借りる場所でした。
管理会社から鍵を受け取って、初めてマイルームのドアを開ける。
家具が何もない部屋はがらんとしていて、やけに広く感じます。
あぁ、ここで新しい生活が始まるんだ、さて、どこに何を置こうかな。
それでも生活に必要な家具や家電製品を置いたら、それなりに生活感が出てきます。
部屋の整理が終わったら、近所の定食屋やスーパーを探しに行かなきゃ…。
昭和時代の学生さんで、こういう経験をなさった方は多いことでしょう。
私どもUTR不動産は学生さん相手の仲介業務で時代の移り変わりを経験してきました。
バブル期には、木造アパートからワンルームマンションへの建て替えも進みました。
最近では最初から色々な設備が付いているワンルームが増えています。
エアコン、給湯器、冷蔵庫、コンロ、クローゼット、ドアホン。
分譲マンション並みに宅配ボックスを備えた物件も。
写真のお部屋はキッチンまわりの洗濯機や乾燥機、冷蔵庫までもがセットです。
あとは寝具さえ揃えれば、そのまま住めそうな気さえしてしまいます。
コンロ
ワンルームマンション誕生で最初に普及したのはオール電化。
戸建住宅で流行しているオール電化は、まずワンルームから始まったのです。
真っ先に取付けられたのがコイル式電気コンロ。
蚊取り線香状の黒い発熱体がとぐろを巻いている機器ですね。
火災の心配が少ないことから、ほとんどのマンションで採用されました。
火力の点では、今いち能力が不足しがちだったコイル式電気コンロ。
最近ではIHコンロを取付ける新築物件が増えています。
燃焼汚れもなく便利と思いきや、学生さんは別の意見をお持ちのよう。
「煮炊きはガスの方が便利だぞ」
先輩のアドバイスで、ガスコンロの物件を探す学生さんも増えました。
確かに電気だと土鍋が使えないし、火力もガスの方が上。
なかなかよく勉強されているなと感心してしまいます。
エアコン
エアコン付きのお部屋も今では当たり前になってきました。
自費で購入すると、けっこう物入りですものね。
学生さんが物件詳細で必ずチェックする要素の1つです。
設置している機種は、2.0KWか2.2KWの家庭用エアコンです。
家電品は個体ごとの寿命にばらつきがあるため、業務用だと管理が大変。
性能が落ちてきたら室内機・室外機とも取り替えてしまいます。
冷房専用クーラーより冷暖エアコンの方が寿命は短いです。
夏場だけのクーラーと、1年を通して使うエアコンではっきり差が出ます。
管理で大変なのは、エアコンのリモコンです。
どちらのご家庭にもリモコンが何台もありますよね。
テレビにビデオ、DVDプレーヤー、ゲーム機、照明。
引っ越しの時に間違えて持っていかれる方がいるんです。
荷運びで汗をかく→暑いな→エアコンを入れよう!
段ボールの上に置かれたリモコンを運送屋さんが運んでいってしまう。
特に夏場はそういうケースが頻発します。
かくして不動産屋変じてリモコン探偵に。
見つかり次第宅急便で送り返していただいています。
宅配ボックス
新築マンションには宅配ボックスを備えた物件があります。
各戸共用で使う宅急便の受取り専用ボックスで、4世帯に1つ程度の割合。
お留守だと、運送屋さんが荷物を宅配ボックスに入れておいてくれます。
荷物を入れると暗証番号をシートに自動印刷、届け先のお部屋の郵便箱に置いて帰ります。
帰宅後、この暗証番号でボックスから荷物を受け取るしくみです。
荷物を受取り忘れて、半年間置きっぱなしの学生さん。
戸数分のボックスは設置してないので、管理会社が連絡して開けてもらうのですが、
暗証番号のシートを無くされると、もう大変。
開けるには宅配ボックスの製造メーカーへ問合せなければなりません。
退去後に荷物が届いた場合はもっと大変です。
不動産屋変じて宅急便探偵に…もういいや(笑)。
電気温水器
電力消費の少ない深夜から朝にかけての電気を使用するため、
料金が割安になるのが深夜電力を利用した温水器です。
湯沸かし器と違って、蛇口をひねればいつでもお湯が出るので人気があります。
気をつけなければならないのは、湯温が80度もあること。
2口蛇口でお湯だけ出すと、やけどをしかねません。
必ずシングルレバー(混合水栓)を取付けるのがお約束です。
ある日のこと。学生さんから「お湯が水になっちゃった」と電話がありました。
故障かなと思って駆けつけると、大人数でパーティーをやったらしい。
それこそ湯水のごとくシャワーを使ったせいで、給湯タンク容量を使い果たしていました。
150〜200リットルと、一人暮らしには余裕を持たせているのですが、
さぞ盛大にお使いになったのでしょう。
ワンタッチ蛇口
細かいところではワンタッチ蛇口があります。
最近の洗濯機はほとんどが全自動になりました。
仕組み上、吸水パイプを蛇口に接続するのですが、取付け方を間違えると大漏水!
そこで登場したのが全自動洗濯機専用蛇口です。
洗濯機の吸水パイプをカチッとはめるだけでしっかり接続、もう外れません。
万一ホースが外れても自動的に水を止めるストッパー付きです。
これがないと、ひどい事故に結びつくことがあるんですよねぇ…。
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単身赴任で八王子に住まわれるお父様。
よくある質問が「クリーニング屋と食べるところ」。
ご自宅では奥様がかいがいしくお世話なさっていたのでしょう。
主婦の必要性を端的に表した言葉だなぁとしみじみ思います。
どうぞ体調に気をつけて、元気に八王子生活を過ごしてくださいね。
一昔前の賃貸マンションやアパートは、純粋にお部屋だけ借りる場所でした。
管理会社から鍵を受け取って、初めてマイルームのドアを開ける。
家具が何もない部屋はがらんとしていて、やけに広く感じます。
あぁ、ここで新しい生活が始まるんだ、さて、どこに何を置こうかな。
それでも生活に必要な家具や家電製品を置いたら、それなりに生活感が出てきます。
部屋の整理が終わったら、近所の定食屋やスーパーを探しに行かなきゃ…。
昭和時代の学生さんで、こういう経験をなさった方は多いことでしょう。
私どもUTR不動産は学生さん相手の仲介業務で時代の移り変わりを経験してきました。
バブル期には、木造アパートからワンルームマンションへの建て替えも進みました。
最近では最初から色々な設備が付いているワンルームが増えています。
エアコン、給湯器、冷蔵庫、コンロ、クローゼット、ドアホン。
分譲マンション並みに宅配ボックスを備えた物件も。
写真のお部屋はキッチンまわりの洗濯機や乾燥機、冷蔵庫までもがセットです。
あとは寝具さえ揃えれば、そのまま住めそうな気さえしてしまいます。
コンロ
ワンルームマンション誕生で最初に普及したのはオール電化。
戸建住宅で流行しているオール電化は、まずワンルームから始まったのです。
真っ先に取付けられたのがコイル式電気コンロ。
蚊取り線香状の黒い発熱体がとぐろを巻いている機器ですね。
火災の心配が少ないことから、ほとんどのマンションで採用されました。
火力の点では、今いち能力が不足しがちだったコイル式電気コンロ。
最近ではIHコンロを取付ける新築物件が増えています。
燃焼汚れもなく便利と思いきや、学生さんは別の意見をお持ちのよう。
「煮炊きはガスの方が便利だぞ」
先輩のアドバイスで、ガスコンロの物件を探す学生さんも増えました。
確かに電気だと土鍋が使えないし、火力もガスの方が上。
なかなかよく勉強されているなと感心してしまいます。
エアコン
エアコン付きのお部屋も今では当たり前になってきました。
自費で購入すると、けっこう物入りですものね。
学生さんが物件詳細で必ずチェックする要素の1つです。
設置している機種は、2.0KWか2.2KWの家庭用エアコンです。
家電品は個体ごとの寿命にばらつきがあるため、業務用だと管理が大変。
性能が落ちてきたら室内機・室外機とも取り替えてしまいます。
冷房専用クーラーより冷暖エアコンの方が寿命は短いです。
夏場だけのクーラーと、1年を通して使うエアコンではっきり差が出ます。
管理で大変なのは、エアコンのリモコンです。
どちらのご家庭にもリモコンが何台もありますよね。
テレビにビデオ、DVDプレーヤー、ゲーム機、照明。
引っ越しの時に間違えて持っていかれる方がいるんです。
荷運びで汗をかく→暑いな→エアコンを入れよう!
段ボールの上に置かれたリモコンを運送屋さんが運んでいってしまう。
特に夏場はそういうケースが頻発します。
かくして不動産屋変じてリモコン探偵に。
見つかり次第宅急便で送り返していただいています。
宅配ボックス
新築マンションには宅配ボックスを備えた物件があります。
各戸共用で使う宅急便の受取り専用ボックスで、4世帯に1つ程度の割合。
お留守だと、運送屋さんが荷物を宅配ボックスに入れておいてくれます。
荷物を入れると暗証番号をシートに自動印刷、届け先のお部屋の郵便箱に置いて帰ります。
帰宅後、この暗証番号でボックスから荷物を受け取るしくみです。
荷物を受取り忘れて、半年間置きっぱなしの学生さん。
戸数分のボックスは設置してないので、管理会社が連絡して開けてもらうのですが、
暗証番号のシートを無くされると、もう大変。
開けるには宅配ボックスの製造メーカーへ問合せなければなりません。
退去後に荷物が届いた場合はもっと大変です。
不動産屋変じて宅急便探偵に…もういいや(笑)。
電気温水器
電力消費の少ない深夜から朝にかけての電気を使用するため、
料金が割安になるのが深夜電力を利用した温水器です。
湯沸かし器と違って、蛇口をひねればいつでもお湯が出るので人気があります。
気をつけなければならないのは、湯温が80度もあること。
2口蛇口でお湯だけ出すと、やけどをしかねません。
必ずシングルレバー(混合水栓)を取付けるのがお約束です。
ある日のこと。学生さんから「お湯が水になっちゃった」と電話がありました。
故障かなと思って駆けつけると、大人数でパーティーをやったらしい。
それこそ湯水のごとくシャワーを使ったせいで、給湯タンク容量を使い果たしていました。
150〜200リットルと、一人暮らしには余裕を持たせているのですが、
さぞ盛大にお使いになったのでしょう。
ワンタッチ蛇口
細かいところではワンタッチ蛇口があります。
最近の洗濯機はほとんどが全自動になりました。
仕組み上、吸水パイプを蛇口に接続するのですが、取付け方を間違えると大漏水!
そこで登場したのが全自動洗濯機専用蛇口です。
洗濯機の吸水パイプをカチッとはめるだけでしっかり接続、もう外れません。
万一ホースが外れても自動的に水を止めるストッパー付きです。
これがないと、ひどい事故に結びつくことがあるんですよねぇ…。
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単身赴任で八王子に住まわれるお父様。
よくある質問が「クリーニング屋と食べるところ」。
ご自宅では奥様がかいがいしくお世話なさっていたのでしょう。
主婦の必要性を端的に表した言葉だなぁとしみじみ思います。
どうぞ体調に気をつけて、元気に八王子生活を過ごしてくださいね。
by u-t-r
| 2008-11-04 16:34
| 賃貸管理日記(ワンルーム)