寺社巡り/慈眼寺
2022年 10月 11日
山懐に抱かれた、慈眼寺
白華山慈眼寺/八王子市片倉町944番
八王子市のお寺さんは自然に恵まれた場所にあることが多いです。JR横浜線片倉駅から徒歩5分という至近距離で住宅街の中にありながら、山懐に抱かれた山寺のような風情なのが白華山慈眼寺(じげんじ)さん。曹洞宗のお寺さんで、今から570年あまり昔の室町時代の文安2年(1445年)、心安守公和尚により開山されました。御本尊は聖観世音菩薩、伊予国豊田郡七宝観音寺より移されたものと伝えられています。「武相観音第42番札所」としても多くの方々が参詣に訪れます。
境内の建物は高低2つの場所に分かれており、山門と御本堂と庫裏など、お寺の主要部は低所に配置されています。高い丘の上には一般的な石造りの墓地とともに、緑に囲まれた芝生の樹木葬墓地「風の丘樹木葬墓地」があります。
名称:白華山慈眼寺
宗派:曹洞宗
住所:八王子市片倉町944番
参道入り口
慈眼寺さんの参道はちょっと分かりにくいです。路地に入る道に小さな石柱と「慈眼寺入口」の看板。この狭い道が御本堂に通じる参道です。
突き当たりに赤い建物が見えてきました。山門です。手前のオレンジ色のフェンスは工事中の駐車場。
正面に赤い山門、左手の祠は地蔵堂と六地蔵。(クリックで拡大)
山門前にある「曹洞宗 慈眼禅寺」の石柱は、昭和47年(1972年)10月に建立されたものです。
山門
仏法守護のための仁王像を安置する仁王門は、必ず三間の桁行(間口)で、一つの出入リ口を備えた三間一戸形式で建てられています。(クリックで拡大)
山門に掛けられた扁額には、慈眼寺さんの山号「白華山」が刻まれていました。
山門の左右に阿吽一対の金剛力士像(仁王様)(クリックで拡大)。
向かって左側には密迹金剛力士像(吽形)。
右側には那羅廷金剛力士像(阿形)が安置されています。
山門の横に階段が取り付けられていました。2階は鐘楼となっていて、大晦日には鐘をつくことができるそうです。
山門から先は、参道がまっすぐ御本堂へと続いています。
水子地蔵尊と六地蔵
御本堂に参拝する前に、山門左手の地蔵堂にお参りしましょう。小さな祠におわすのは水子地蔵尊です。小さな子がお地蔵様にすがっていますね。(クリックで拡大)
水子地蔵尊裏手の祠に仲良く並んでいるのは六地蔵。昭和54年(1979年)11月に建立されました。
もう一つ、六地蔵がありました。こちらは露天で、より古いもののようです。
御本堂
山門をくぐった参道の先が御本堂です。緑に囲まれた静かなお寺さんでした。
御本堂正面。端正な顔立ちの伽藍です。左右一対の窓は禅宗建築の特徴である花頭窓。銀閣寺(臨済宗)と同じ意匠の窓ですね。
御本堂の扁額は、多分、「慈眼寺」と書かれているのでしょう。
境内の石碑と石塔
五重塔は聞いたことがあしますが、これは十一重塔?
近くに慈眼寺さんの由来記が刻まれた石碑がありました。(クリックで拡大)
蓮花座を2つ備えた立派な石塔。
台座の石盤によると、この石塔は寛政2年(1790年)4月に高福寺に建立された後、明治元年(1868年)廃寺のため慈眼寺に移建。数度補修したものの、剥離や破損がひどくなったため平成7年(1995年)に建て直されたそうです。
古塔ハ、寛政二歳四月片倉村念佛講中、百人余。
八木氏願主妙懴。車石谷高福寺ヨリ、明治初年廃寺ノ為當寺ニ移建。
数度補修セシモ落剥破損。依ッテ、當寺開祖五百五拾年大遠忌報恩事業トシテ、
為三界萬霊、世界平和、二世安楽再建之大善叟。良範尼代
四季の花
慈眼寺さんの境内はあちこちに花や木が植えられていて、四季それぞれにアジサイやモミジの紅葉で目を楽しませてくれます。撮影に行った初夏は、アジサイにはちょっと早過ぎました。
山門近くで咲いたガクアジサイ。
秋にはこの紅葉も色鮮やかに紅葉することでしょう。
風の丘樹木葬墓地
六地蔵の後ろの山道から、高台の「風の丘樹木葬墓地」に出られます。
「風の丘樹木葬墓地」の背景には御本堂裏手の木々、そして広々した緑の芝生。静謐で開放的な墓地です。
建物の中には、位牌堂、法要室、休憩室などの施設があります。
風の丘には真っ白な大輪のアナベルが咲いていました。
交通アクセス
慈眼寺さんへの公共交通機関は、JR横浜線「片倉駅南口」より徒歩5分、京王線「京王片倉駅」より徒歩15分です。
境内駐車場
お車で来られる方のために、境内駐車場をご紹介しましょう。慈眼寺さんの駐車場は参道の山門手前にあり、15台が駐車可能です。なお、撮影に伺った時はオレンジ色のフェンス内は工事中でした。
慈眼寺さんは御本殿が低所に、墓地が高所にあります。駐車場は低所の山門前にありますのでご注意を。
八王子市仏教会「白華山慈眼寺」
白華山慈眼寺/八王子市片倉町944番
境内の建物は高低2つの場所に分かれており、山門と御本堂と庫裏など、お寺の主要部は低所に配置されています。高い丘の上には一般的な石造りの墓地とともに、緑に囲まれた芝生の樹木葬墓地「風の丘樹木葬墓地」があります。
名称:白華山慈眼寺
宗派:曹洞宗
住所:八王子市片倉町944番
参道入り口
慈眼寺さんの参道はちょっと分かりにくいです。路地に入る道に小さな石柱と「慈眼寺入口」の看板。この狭い道が御本堂に通じる参道です。
突き当たりに赤い建物が見えてきました。山門です。手前のオレンジ色のフェンスは工事中の駐車場。
正面に赤い山門、左手の祠は地蔵堂と六地蔵。(クリックで拡大)
山門前にある「曹洞宗 慈眼禅寺」の石柱は、昭和47年(1972年)10月に建立されたものです。
山門
仏法守護のための仁王像を安置する仁王門は、必ず三間の桁行(間口)で、一つの出入リ口を備えた三間一戸形式で建てられています。(クリックで拡大)
山門に掛けられた扁額には、慈眼寺さんの山号「白華山」が刻まれていました。
山門の左右に阿吽一対の金剛力士像(仁王様)(クリックで拡大)。
向かって左側には密迹金剛力士像(吽形)。
右側には那羅廷金剛力士像(阿形)が安置されています。
山門の横に階段が取り付けられていました。2階は鐘楼となっていて、大晦日には鐘をつくことができるそうです。
山門から先は、参道がまっすぐ御本堂へと続いています。
水子地蔵尊と六地蔵
御本堂に参拝する前に、山門左手の地蔵堂にお参りしましょう。小さな祠におわすのは水子地蔵尊です。小さな子がお地蔵様にすがっていますね。(クリックで拡大)
もう一つ、六地蔵がありました。こちらは露天で、より古いもののようです。
御本堂
山門をくぐった参道の先が御本堂です。緑に囲まれた静かなお寺さんでした。
御本堂正面。端正な顔立ちの伽藍です。左右一対の窓は禅宗建築の特徴である花頭窓。銀閣寺(臨済宗)と同じ意匠の窓ですね。
御本堂の扁額は、多分、「慈眼寺」と書かれているのでしょう。
境内の石碑と石塔
五重塔は聞いたことがあしますが、これは十一重塔?
近くに慈眼寺さんの由来記が刻まれた石碑がありました。(クリックで拡大)
蓮花座を2つ備えた立派な石塔。
台座の石盤によると、この石塔は寛政2年(1790年)4月に高福寺に建立された後、明治元年(1868年)廃寺のため慈眼寺に移建。数度補修したものの、剥離や破損がひどくなったため平成7年(1995年)に建て直されたそうです。
古塔ハ、寛政二歳四月片倉村念佛講中、百人余。
八木氏願主妙懴。車石谷高福寺ヨリ、明治初年廃寺ノ為當寺ニ移建。
数度補修セシモ落剥破損。依ッテ、當寺開祖五百五拾年大遠忌報恩事業トシテ、
為三界萬霊、世界平和、二世安楽再建之大善叟。良範尼代
四季の花
慈眼寺さんの境内はあちこちに花や木が植えられていて、四季それぞれにアジサイやモミジの紅葉で目を楽しませてくれます。撮影に行った初夏は、アジサイにはちょっと早過ぎました。
山門近くで咲いたガクアジサイ。
秋にはこの紅葉も色鮮やかに紅葉することでしょう。
風の丘樹木葬墓地
六地蔵の後ろの山道から、高台の「風の丘樹木葬墓地」に出られます。
「風の丘樹木葬墓地」の背景には御本堂裏手の木々、そして広々した緑の芝生。静謐で開放的な墓地です。
建物の中には、位牌堂、法要室、休憩室などの施設があります。
風の丘には真っ白な大輪のアナベルが咲いていました。
交通アクセス
慈眼寺さんへの公共交通機関は、JR横浜線「片倉駅南口」より徒歩5分、京王線「京王片倉駅」より徒歩15分です。
境内駐車場
お車で来られる方のために、境内駐車場をご紹介しましょう。慈眼寺さんの駐車場は参道の山門手前にあり、15台が駐車可能です。なお、撮影に伺った時はオレンジ色のフェンス内は工事中でした。
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慈眼寺さんは御本殿が低所に、墓地が高所にあります。駐車場は低所の山門前にありますのでご注意を。
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白華山慈眼寺公式ホームページ八王子市仏教会「白華山慈眼寺」
by u-t-r
| 2022-10-11 16:00
| 寺社巡り