八王子見て歩記/日本工学院卒業展2019-1
2019年 05月 28日
平成31年(2019年)日本工学院卒業展
第1話:日本工学院八王子キャンパスの一大イベント
八王子は21の大学、短期大学、専門学校がある学園都市です。駅前から学生さんを満載したスクールバスが発着する光景は、市民の皆さんが日頃目にしていることと思います。でも、学校の中に入ることって、お子さんが通学していない限り滅多にありません。今回は八王子みなみ野にある日本工学院八王子専門学校のイベント「日本工学院卒業展」を見学しに行くことにしました。横浜線の車窓から高台に見える黒い塔の学校といえばピンときますよね。八王子キャンパスの中ってどんなところなんでしょう。見学したのは、まだ平成の2月。公開する時には令和になっちゃいました。
八王子キャンパス内へ
入口ゲートに車で行くと守衛さんに入場許可をいただき、ゲスト用駐車場の場所も教えてくれました。電車から見える塔の正式名称は「片柳研究所」です。地上16階、地下1階で高さ70mの建物です。標高178m(Google Earth)の高台にあるので、合計約248m。八王子駅南口のサザンスカイタワーが標高110.7m、高さ157.5mの268.2mなので、サザンスカイタワーの方が約20m高いようです。
指定された駐車場は、本部棟の広場でした。あまりの広さに駐車中の車がちんまり見えます。それもそのはず。八王子キャンパスの広さは約38万m2もあるそうです。東京ドームが8個入っちゃう。
学生さんに会場を教えていただき、研究棟を抜けて最奥の体育館に向かいます。
卒業展会場
体育館の入口では、一般、企業・団体、高校生・高等学校教員・教育代理店の3つに別れて受付をします。名刺を持っていない方も記名で入場できます。
会場はまるでビッグサイトの本格的な展示会のようでした。展示はデザインカレッジ、テクノロジーカレッジ、クリエイターズカレッジ、ミュージックカレッジ、医療・保育カレッジ、スポーツカレッジ、ITカレッジ、の7つのカレッジごとの各ブースに加えて、企業連携・地域連携ゾーン、MARSプロジェクト、イベントステージ。さらに、国産ドローン展示、「紙管間仕切り仮設住宅」展示、巨大外骨格ロボット展示と操作体験、と盛りだくさん。(クリックで拡大)
入口から順に見ていきましょう。会場に計7基の小型ドームが置かれていました。カレッジの数と一致していますし、床が各カレッジのイメージカラーになっているので、たぶん、テーマ展示なのでしょう。たとえば、デザインカレッジのテーマカラーはピンク色といった具合です。学生さんたちの胸のプレートも同じ色なので、どのカレッジの子か一目で分かります。
企業・団体・地域・高校連携ゾーン
壁に張り出されているのは、ITカレッジ情報ビジネス科の展示です。情報ビジネス科では、さまざまな業界の大手企業と連携。産学協同プロジェクトや、講義、インターンシップなどを行い、また、八王子市の商店街や企業、農業協同組合などと連携し、八王子市を活性化するプランを立案・提案する地域活性化プロジェクトを実施しています。卒業展パンフの表4に支援企業のリストが掲載されており、数えてみたら148社もの企業が協力していました。
クリエイターズカレッジ
ひときわ若い子が集まっていたのは緑色のクリエイターズカレッジのブースです。放送・映像・声優・俳優・アニメ・マンガ・ゲーム・CGが展示内容で、作品のレベルが非常に高い。最初はプロのOBが出展したのかなと思っていました。作品「Helde GartE(ヘルデガルト)」をご覧ください。これですもん。(クリックで拡大)
真ん中はゲームの作品「あくび怪盗」。男の子たちがかじりついています。無料ゲームセンター化。。(クリックで拡大)
デザインカレッジ
ピンク色のデザインカレッジは、グラフィック・イラスト・web・インテリア・プロダクツの展示です。美大とは専攻の区分けが違うんですね。そういえば、バウハウスの時代にはそんな区分けすらなかったと教わった記憶があります。
MARSプロジェクト
なんだか秘密基地みたいなブースは「MARSプロジェクト」の展示です。しごく真面目に火星移住計画を、色々なカレッジの協力で立てようという野心的なプロジェクト。都市空間、エネルギー、生命維持/精神衛生、コネクト&リンク、小さな空間(個)、都市空間(集団)の5つのカテゴリーに分けてデザインしています。模型は、蜂の巣をモチーフにしたハニカム構造の居住空間。大きなドームの中に小さなドーム(個室)が入っています。(クリックで拡大)
ドームが集まると都市になる。(クリックで拡大)
食料となる植物は「放牧型植物工場」で栽培する。畑が温かい場所を探して歩きまわるんです。栽培するのは水分補給を必要としないエアプランツのサボテンでした。(クリックで拡大)
探査は強靭なローバーで行います。ベッドの役割も行うユニークな立ち乗り型モビリティ。(クリックで拡大)
ロボットスーツ
会場で注目を集めていたロボットスーツ。歩けないものの、中に人が入って操作できるのです。ブースの学生さんたちは「乗ってみませんか」と声をかけてくれるのですが、すごく目立つので逃げてしまいました。
紙管による避難所用簡易間仕切りシステム
まるで前衛芸術のようですが、実際に被災地の避難所で使われたことのある間仕切りシステムです。(クリックで拡大)
展示が充実してなおかつ多かったのでブース全部はご撮影できませんでした。実は今年、当社・UTR不動産も産学連携で協力させていただきました。次週は私どもと、テクノロジーカレッジ様協力の展示をご紹介します。
入口近くにあった「高校生ものづくり川柳コンテスト」がどれも傑作ぞろい。高校生らしい若さに加え、しみじみした味わいもある初々しい作品たち。私が好きなのは「万力は 夢も未来も わしづかみ」、「ものづくり 苦しい時は 伸びるとき」、「機械にも 人の言葉が 分かればなぁ」でした。(クリックで拡大)
第1話「日本工学院八王子キャンパスの一大イベント」(当記事)
第2話「産学連携/地域の課題・問題は学生の力が解決する」
第3話「産学連携/最優秀作品 "Grand jete"」
第1話:日本工学院八王子キャンパスの一大イベント
八王子キャンパス内へ
入口ゲートに車で行くと守衛さんに入場許可をいただき、ゲスト用駐車場の場所も教えてくれました。電車から見える塔の正式名称は「片柳研究所」です。地上16階、地下1階で高さ70mの建物です。標高178m(Google Earth)の高台にあるので、合計約248m。八王子駅南口のサザンスカイタワーが標高110.7m、高さ157.5mの268.2mなので、サザンスカイタワーの方が約20m高いようです。
体育館の入口では、一般、企業・団体、高校生・高等学校教員・教育代理店の3つに別れて受付をします。名刺を持っていない方も記名で入場できます。
壁に張り出されているのは、ITカレッジ情報ビジネス科の展示です。情報ビジネス科では、さまざまな業界の大手企業と連携。産学協同プロジェクトや、講義、インターンシップなどを行い、また、八王子市の商店街や企業、農業協同組合などと連携し、八王子市を活性化するプランを立案・提案する地域活性化プロジェクトを実施しています。卒業展パンフの表4に支援企業のリストが掲載されており、数えてみたら148社もの企業が協力していました。
ひときわ若い子が集まっていたのは緑色のクリエイターズカレッジのブースです。放送・映像・声優・俳優・アニメ・マンガ・ゲーム・CGが展示内容で、作品のレベルが非常に高い。最初はプロのOBが出展したのかなと思っていました。作品「Helde GartE(ヘルデガルト)」をご覧ください。これですもん。(クリックで拡大)
ピンク色のデザインカレッジは、グラフィック・イラスト・web・インテリア・プロダクツの展示です。美大とは専攻の区分けが違うんですね。そういえば、バウハウスの時代にはそんな区分けすらなかったと教わった記憶があります。
なんだか秘密基地みたいなブースは「MARSプロジェクト」の展示です。しごく真面目に火星移住計画を、色々なカレッジの協力で立てようという野心的なプロジェクト。都市空間、エネルギー、生命維持/精神衛生、コネクト&リンク、小さな空間(個)、都市空間(集団)の5つのカテゴリーに分けてデザインしています。模型は、蜂の巣をモチーフにしたハニカム構造の居住空間。大きなドームの中に小さなドーム(個室)が入っています。(クリックで拡大)
会場で注目を集めていたロボットスーツ。歩けないものの、中に人が入って操作できるのです。ブースの学生さんたちは「乗ってみませんか」と声をかけてくれるのですが、すごく目立つので逃げてしまいました。
まるで前衛芸術のようですが、実際に被災地の避難所で使われたことのある間仕切りシステムです。(クリックで拡大)
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入口近くにあった「高校生ものづくり川柳コンテスト」がどれも傑作ぞろい。高校生らしい若さに加え、しみじみした味わいもある初々しい作品たち。私が好きなのは「万力は 夢も未来も わしづかみ」、「ものづくり 苦しい時は 伸びるとき」、「機械にも 人の言葉が 分かればなぁ」でした。(クリックで拡大)
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日本工学院卒業展2019(3話)第1話「日本工学院八王子キャンパスの一大イベント」(当記事)
第2話「産学連携/地域の課題・問題は学生の力が解決する」
第3話「産学連携/最優秀作品 "Grand jete"」
by u-t-r
| 2019-05-28 16:00
| 八王子見て歩記