花と山野草/晩秋の下恩方の花たち

晩秋の下恩方の花たち(11月初旬)
八王子市下恩方町
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下恩方の古刹、心源院様は松姫古道の入り口です。この辺りは美山通り(都道61号線)を1歩奥へ入れば緑豊かな田園風景。晩秋11月にはどんな花が咲いているのでしょう。西東京バス「河原宿大橋停留所」で下車して、美山通りの歩道を心源院様へと歩いて行きます。
辻の石仏は、地元在家信者が念仏を唱える講中「念仏講中」がその昔に建立したもの。「河原宿七人」と刻まれていました。石碑や石仏の意味が分かってくると、江戸の昔、どんな道・どんな場所だったのかが想像できます。馬頭観音があれば、馬が荷馬車を引いて通った道。庚申塚があれば、近くに集落があった場所。といった具合です。

美山通り沿いのフェンスに

歩道に面した私有地に黄色い菊の花が咲いていました。なんだか食用菊に花弁の形が似ている。菊は中国原産の花で、日本には奈良時代~平安時代の初期に伝わりました。中国ではキクは不老長寿の効果があるとされており、漢方薬や食用に栽培されていました。日本でも「重陽の節句(9月9日)」に長寿を願って菊酒をいただく風習があります。菊科全体の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」。なのに、黄色い菊だけは「破れた恋」が追加されます。お嬢さまの失恋って感じ?
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同じ場所にピンク色のコスモス(秋桜)も咲いていました。原産地はメキシコで、日本には明治12年(1879年)に渡来しました。「春なのにコスモスみたい」は、昭和時代の化粧品の春のキャンペーンCM。不思議と記憶に残る曲でしたっけ。コスモス全体の花言葉は「乙女の真心」「調和」「謙虚」。ピンクのコスモスは「純潔」。深窓の令嬢かな。
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おや?11月初旬のこの時期にヒマワリ(向日葵)が咲いていました。通常は7〜9月の暑い盛りに咲きますが、遅咲きのひまわりは10月下旬〜11月中旬頃が見頃だそうです。多少雪が降っても枯れないのが不思議。原産地はアメリカで、太陽を追うように花が首を回すのは、成長が盛んな若い花だけです。花言葉は「あなただけを見つめる」「あなたを幸せにする」「あなたは素晴らしい」。ベタ誉め状態!
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畑道の路傍に

こちらはキバナコスモス(黄花コスモス)。原産地は同じくメキシコで、日本には大正時代の初めに輸入された記録が残っています。最近、八王子のあちこちで群生しているのを見かけますねぇ。生命力が強いのかしらん。花言葉は「野性的な美しさ」「幼い恋心」。体育会系少女の初恋?
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ピンク色のご飯粒をたくさん付けていたのはイヌタデ(犬蓼)。別名のアカマンマは「お赤飯」のことです。女の子がままごとでお赤飯に見立てて遊んでいたことから。はるか昔、稲穂と一緒に渡ってきました。花言葉は「あなたのお役立ちたい」「あなたのために役立ちたい」。お米になれなかったイヌタデの健気さよ。
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松姫古道の路肩に

心源院の裏手から始まる松姫古道。登山口を入った坂の途中に、赤いサヤに黒い実をつけた木がありました。葉の形と実の色から見て、多分、ゴンズイ(権萃)の実でしょう。ミツバウツギ科の落葉高木。関東以西の雑木林に自生しますが、木はもろくて役に立たないそうです。実も果実がなく種子だけ。だから鳥に食べられた跡がなかったんですね。とはいっても、若芽は茹でて食用になるし、牛馬の飼料にもなるそうです。中国では果実や種子を腹痛や下痢止めとして用いているそう。花言葉は「一芸に秀でる」。すばらしい!
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ちょっとピンぼけでごめんなさい。松姫古道が尾根道から森へ入るところに、小さな白い花が咲いていました。シロヨメナ(白嫁菜)です。白菊の仲間で、低い山地や高原から高山まで幅広く分布しています。花言葉は「隠れた美しさ」。いかにも野の花らしい控えめな存在です。
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やはり、11月になると花の種類が減ってしまいますね。寒い冬を過ぎて春になると、桜、カタクリ、二輪草、ホタルブクロが一斉に咲きはじめます。春の下恩方はにぎやかな山野草の里です。

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by u-t-r | 2018-12-25 16:00 | 花と山野草

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「直接ご本人に会ってお話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


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