八王子見て歩記/松姫古道を歩く-4

松姫古道を歩く
第4話:三叉峠〜北条氏照の墓所(途中)〜つつじ台
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見晴し台である大六天を過ぎた後、松姫古道はずっと森の中の道でした。案内板は休憩所付近にしかなくなり、木に塗られた2本の白線が頼みの徒歩コースです。踏み分け道もだんだん薄くなっていくし、途中すれ違った人は一人もいません。木々の間から聴こえてくる野鳥のさえずりに癒されながら、先へ先へと進みます。

三叉峠

石割松を過ぎたあたりから、踏み分け道の痕跡が薄くなってきました。人が歩いて踏み固めるより、落ち葉の積もる方が早いというか。この辺はあんまり人が来ないんでしょうね。木の白線の目印がなかったら道に迷いそうです。
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前方の高台に上がったら、そこが三叉峠でした。案内標識には戻り道は心源院へ、八王子城址は右方向とあります。では、写真の中央・奥へ進む道は?(クリックで拡大)
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標識によると「北条氏照墓」と書いてあります。北条氏照の墓所は、八王子城址と宗関寺の間の山中にあったはずです。行きたいのは山々なれど、松姫古道からは外れるコース。う〜〜ん、どうしようかな。
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北条氏照の墓所(途中まで)

いや、松姫古道から歩くと意外に近道かもしれない。試しに行ってみよう!北条氏照墓所までの道は尾根伝いに歩くコースでした。目印として木に白い帯が書かれているし、踏み分け道もはっきり分かるし。これなら問題なく着けるだろうと考えていました。
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ちょっと先まで歩くと印象は一変します。道のまん中に木が生えているし。
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折れた枝が積み重なっていて、足元は不安定だし。
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倒木で道が塞がれている場所もありました。
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前方が小高くなっているので、やっと着いたかと思ったら。
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森の中に緑色のフェンスがありました。まだ墓所まで遠そうだ。ここまですでに10分ほど歩いています。どのくらい先にあるか分からないので、途中で引き返すことにしました。
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帰ってからGoogleMapで調べてみたら、北条氏照の墓所までの道の約半分くらいは歩いたようです。松姫古道は心源院様〜八王子城址までのコースですので、墓所までのルートはいわば寄り道です。※地図上のルートは想像で書いていますので、間違っていたらごめんなさい。(クリックで拡大)
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つつじ台

小さな白い道標は、八王子城址方向を示しています。ここまでの道は多少の上り下りはありましたが、谷地に下りることはなく歩きやすい道でした。これでロープ柵が張ってあったら公園の園路みたいです。
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左右に木が立ち並んだ森の道。松姫古道も折り返し地点を過ぎて、残り半分くらいでしょう。
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丸太階段が高台へと続いています。さて、上に何があるか。
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上は「つつじ台」休息所でした。案内板の裏には「誰かのために 2018・4」とありました。
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丸太のベンチが1基置いてありました。歩くだけでも大変だったこの場所に、松姫古道を整備された方は材料と工具を持って上ってきたのです。本当におつかれさまです。
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つつじ台を後にして、八王子城址を目指します。
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杉木立を縫う山道

つつじ台から落ち葉の積もった下り坂を降りていきます。尾根道とはいえ、多少の上り下りはあるのです。足元が滑るので、木に掴まりながら降りました。
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赤い標識は「境界見出標」です。ここから別の山になるよというサイン。山の名前は書いてありませんでした。八王子城址のある八王子城山(はちおうじしろやま)は標高446メートルですが、このあたりはまだ350〜360mくらいでしょう。
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杉木立の道は高尾山を歩いているようです。また、赤い境界見出標が。
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森の中の休息所がありました。丸太をゴロンと横に寝かせたベンチが野趣豊かです。
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高台へ上がっていく道です。たぶん、この先に休息所か道標があるでしょう。
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第5話では、北条氏照墓所分岐〜標高368mの休息所〜八王子城址・柵門跡をご紹介します。

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ここまで歩いてきて、道に迷うことはありませんでした。分かりにくい場所では木に白いペンキが塗ってあるし、道標もあちこちに立っています。写真は杉木立の中の分岐。右に入る道は作業道だそうです。(クリックで拡大)
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取材協力:深澤山心源院(八王子市下恩方町1970)

松姫古道を歩く(全5話)
第1話:高尾駅北口〜心源院〜松姫古道登山口
第2話:第1見晴し台〜切り株の頂上〜倒木の尾根〜向山北砦
第3話:森の中の休息所〜大六天(見晴し台)〜石割松
第4話:三叉峠〜北条氏照の墓所(途中まで)〜つつじ台(当記事)
第5話:北条氏照の墓所分岐〜標高368mの休息所〜八王子城址・柵門跡

松姫古道(1話)

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by u-t-r | 2018-12-04 16:00 | 八王子見て歩記

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「現地で直接お話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


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