八王子見て歩記/松姫古道を歩く-2

松姫古道を歩く
第2話:第1見晴し台〜切り株の頂上〜倒木の尾根〜向山北砦
b0123486_08030795.jpg
11月初旬のこの日は快晴。トレーナーを着て歩いていると汗ばむような陽気です。心源院様裏手の松姫古道登山口は陽当たりのいい山道です。特に急な斜面ではないし、階段が整備されているので、気軽に歩ける散歩コースといったところ。登山口から大六天(見晴し台)までのハーフコースはお子様連れでも歩ける松姫古道です。植林された木がまだ成長していないので見晴らしもいい。眼下に北浅川と河原宿大橋が見えました。橋の左側、木が何本か立っているあたりが「河原宿大橋バス停」です。

登山口から第1見晴し台へ

このあたりの松姫古道は、急な斜面には木で階段が作られており、また、道の左右の下草も刈られています。いわゆる薮コギをしないで登れるように、長沼公園小宮公園など八王子の自然公園と同じように遊歩道がきちんと整備されていました。
b0123486_08255950.jpg
道の右側が心源院様寄りの斜面、左側は山側。杉の木を植林中みたいです。杉の標準伐期齢は約35年、電信柱くらいの太さになるそうです。その頃には根も力強く張って、階段代わりになるんでしょうかね。八王子の自然公園にはそういう場所も多いのです。
b0123486_08282846.jpg
前方に青空が広がってきました。もうすぐ第1見晴し台です。といっても私が勝手に名付けただけですけどね。山道を歩く楽しみのひとつに、木々の間から見える空があります。すぐ先に開けた場所があるよ!っていう意味。ずっと木陰じゃ気持ちまで暗くなってしまいますもの。
b0123486_08390157.jpg
写真ではちょっと分かりづらいですが、登山道の右側は下草が短く刈ってあり、切り株のあたりから恩方の眺望を楽しむことができます。なので、第1見晴し台と勝手に呼んでしまいました。
b0123486_09262637.jpg
第1見晴し台からの眺望です。心源院様の本堂は、右側の竹林の後ろです。(クリックで拡大)
b0123486_09154123.jpg
左側を見ると、深い谷と植林された杉林。松姫古道は右側の尾根の稜線沿いに続いています。目指す八王子城址は山をいくつ越えた先かしら。
b0123486_09214382.jpg
切り株の頂上へ

登山道は踏み分け道になっていて、歩く人がけっこう多そうです。1本道なので迷うことはないでしょう。
b0123486_09412646.jpg
踏み分け道、ところにより急階段。い・息が切れてきました。自然公園や高尾梅郷でよく出会う「歩こう会」の方々は、松姫古道どころか、その先の八王子城址までくまなく走破するらしいですよ。何を食べたらそんな元気が。
b0123486_09452898.jpg
いよいよ頂上へ到着です。
b0123486_09500446.jpg
頂上には切り株がゴロゴロありました。ここ数年で八王子の山間部では杉林の伐採が進んでいます。その時のものでしょうかね。
b0123486_09515784.jpg
第2見晴し台というべきか、切り株の頂上というべきか。てっぺんには丸太で作ったベンチが並んでいました。ここが心源院様から見える山の頂上です。(クリックで拡大)
b0123486_10001238.jpg
切り株の頂上からの眺望です。先ほどの第1見晴し台より標高が高いので、建物の屋根が大きく見えますね。(クリックで拡大)
b0123486_10173143.jpg
倒木の尾根へ

さて、あとは尾根を稜線沿いに歩いていけば八王子城址に到着です。楽勝♪楽勝♪…と、この時は簡単に考えておりました。山は上が平らな台地じゃありません。登った分だけまた下りて、さらに次の山を登るの連続だって知りませんでした。
b0123486_10240141.jpg
尾根道は平坦で歩きやすいのですが、ところどころに倒木がありました。
b0123486_11221899.jpg
中にはこんなに大きな木が折り重なるように。通行のじゃまになる部分は伐採されているようです。
b0123486_11251223.jpg
大木が根こそぎ倒れています。たぶんこれは、今年(2018年)9月30日から10月1日未明にかけて日本付近を縦断した台風24号の爪痕です。関東地方に接近した10月1日0時過ぎには、八王子市で最大瞬間風速45.6メートルを観測しました。時速に直すとなんと164km/hもの暴風になります。この日の午後5時以降、JR東日本は高尾から西の中央本線の運転を取りやめ、午後8時以降には中央線の運転も取りやめとなりました。
b0123486_11271773.jpg
もう一回り大きな木も倒壊していました。左側の木は幹の半ばで折れています。かろうじて空いている谷側を通り抜けました。
b0123486_11365824.jpg
枝もだいぶ引き千切れたようです。道の端に除けてありました。被害があったのは太い木だけのようで、若木はみんな無事のようです。きっと、しなやかに風を逃がしたのでしょう。
b0123486_11444392.jpg
道は必ずしも平坦ではありません。谷に向かって傾斜しているちょっと恐い場所もあります。
b0123486_11475611.jpg
稜線沿いに歩いていきます。
b0123486_11510131.jpg
向山北砦

尾根の外れに丸太の階段がありました。上がっていきましょう。
b0123486_12243016.jpg
上にあったのは、森の片隅を切り開いた「向山北砦」でした。丸太のベンチ3台に丸太のテーブルが1卓。ここが麓の心源院様から見える尾根の端っこです。(クリックで拡大)
b0123486_12314883.jpg
歩いてきた尾根沿いの道を振り返ってみました。平坦だと思っていたけど、ゆるやかな登り坂だったんですね。(クリックで拡大)
b0123486_12414072.jpg
案内板によれば、向山北砦の標高は286メートル。スタート地点の心源院様が標高235メートルなので、53メートル登ったことになります。マンションだと18階くらい。「→心源院」と書かれたルートが2つありますが、登ってきたのは尾根伝いの女坂の方、もう1つの右の急峻な男坂は倒木のため通行止めでした。(クリックで拡大)
b0123486_12492938.jpg
向山北砦は、心源院様〜大六天(見晴し台)の中間にあります。大六天はここから歩いて15分くらいだそうです。2つの案内板には「向山砦」と書いてあったり、「向山北砦」とあったり。どっちなんでしょうね。
b0123486_12551459.jpg
向山北砦を出発して大六天へ向かいます。
b0123486_12572294.jpg
第3話では、森の中の休息所〜大六天(見晴し台)〜石割松までをご紹介します。

-----------------------------------------------------------------------------------------------

松姫さまの昔から松姫古道があったわけではなく、開発・整備し、手入れをされた方たちがいるわけです。登山口の横に立っている小屋がどうやら本拠地のよう。「春夏秋冬心源院会 掘っ建てHOUSE」の標札とともに、「山めぐり部会」「山城調査部会」「心源院尾根 松姫の路整備隊」「松姫巡礼道ルート設定調査会(都県境〜山梨)」「山野草組(花巡り、プチ調査、保護)」「山城地図出版」と、色々掲示してありました。いったい何人いらっしゃるんですか?(クリックで拡大)
b0123486_13165943.jpg
-----------------------------------------------------------------------------------------------
取材協力:深澤山心源院(八王子市下恩方町1970)

松姫古道を歩く(全5話)
第1話:高尾駅北口〜心源院〜松姫古道登山口
第2話:第1見晴し台〜切り株の頂上〜倒木の尾根〜向山北砦(当記事)
第3話:森の中の休息所〜大六天(見晴し台)〜石割松
第4話:三叉峠〜北条氏照の墓所(途中まで)〜つつじ台
第5話:北条氏照の墓所分岐〜標高368mの休息所〜八王子城址・柵門跡

ブログランキング・にほんブログ村へ

by u-t-r | 2018-11-20 16:00 | 八王子見て歩記

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「直接ご本人に会ってお話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


by UTR不動産
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31