八王子見て歩記/松姫古道
2018年 09月 25日
松姫古道
心源院/八王子市下恩方町
八王子市西部の下恩方町にある深澤山心源院様は曹洞宗の古刹です。武田信玄公息女松姫さまが出家なされたお寺としても有名なお寺さんで、松姫さまの史蹟巡りをする方が必ず訪れる場所。入口には天正10年(1582年)の晩秋、心源院の門弟となることを決心された松姫さまがくぐった同じ山門が静かにたたずみます。広い境内は、春になるとカタクリの花や二輪草が咲き、また、本堂前の大きなしだれ桜がたくさんの花をつけます。松姫さまが身を寄せたころは第六世の随翁舜悦(ずいおうしゅんえつ)和尚、またの名は卜山(ぼくざん)禅師の代でした。卜山禅師は名僧として名高く、七尺(212cm)を超える長身で120歳まで長生きしたといいます。門徒には滝山城主北条氏照とその夫人や片倉城主安藤常貞らの名前が残っており、ご住職のお話しでは境内の高台にある秋葉神社の裏手を通って八王子城へもよく歩かれていたそう。
松姫古道登山口
本堂の裏手に続く里山に2つの山道がありました。案内板によると「松姫古道」の男坂と女坂だそう。向かって左が男坂、右が女坂の登山口です。(クリックで拡大)
この日は残念ながら男坂の方は崩落・倒木により通行止めでした。標識を見ると、女坂は向山北砦から八王子城址へ通じているようです。(クリックで拡大)
高台へ
女坂は丸太の階段で、けっこう急な坂道です。このあたりの山は以前、うっそうと茂った木立でしたが、今は伐採されて見通しがよくなっています。
下恩方の街を見下ろす高台に着きました。この先を歩いていけば八王子城址に通じているようです。
来た道を振り返ると竹林に隠れてしまっているのが心源院様の本堂。木々の間から屋根瓦が見えてますね。(クリックで拡大)
向こうの高台で木が茂っている場所は秋葉神社です。(クリックで拡大)
高台からの眺望です。手前の木立のあたりが心源院様、白くて大きな建物は恩方第一小学校、その近くにあるのが八王子車人形西川古柳座です。(クリックで拡大)
猛暑が続いていたので、残念ながら今回はここで挫折。あの山の向こうが八王子城址です。涼しい季節になったら歩いてみようと思います。松姫古道登山口から八王子城址までは直線距離で約1.8km。すべてが山道なので2〜3時間はかかるでしょう。
松姫古道と心源院への行き方
JR・京王線高尾駅北口より西東京バスに乗車、「川原宿大橋」下車徒歩7分
【霊園11】宝生寺団地行
【霊園21】恩方ターミナル行
【霊園22】美山町行
【霊園31】大久保行
【霊園32】陣場高原下行
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取材協力:深澤山心源院
松姫古道(当記事)
松姫古道を歩く(全5話)
第1話:高尾駅北口〜心源院〜松姫古道登山口
第2話:第1見晴し台〜切り株の頂上〜倒木の尾根〜向山北砦
第3話:森の中の休息所〜大六天(見晴し台)〜石割松
第4話:三叉峠〜北条氏照の墓所(途中まで)〜つつじ台
第5話:北条氏照の墓所分岐〜標高368mの休息所〜八王子城址・柵門跡
心源院/八王子市下恩方町
松姫古道登山口
本堂の裏手に続く里山に2つの山道がありました。案内板によると「松姫古道」の男坂と女坂だそう。向かって左が男坂、右が女坂の登山口です。(クリックで拡大)
女坂は丸太の階段で、けっこう急な坂道です。このあたりの山は以前、うっそうと茂った木立でしたが、今は伐採されて見通しがよくなっています。
JR・京王線高尾駅北口より西東京バスに乗車、「川原宿大橋」下車徒歩7分
【霊園11】宝生寺団地行
【霊園21】恩方ターミナル行
【霊園22】美山町行
【霊園31】大久保行
【霊園32】陣場高原下行
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取材協力:深澤山心源院
松姫古道(当記事)
松姫古道を歩く(全5話)
第1話:高尾駅北口〜心源院〜松姫古道登山口
第2話:第1見晴し台〜切り株の頂上〜倒木の尾根〜向山北砦
第3話:森の中の休息所〜大六天(見晴し台)〜石割松
第4話:三叉峠〜北条氏照の墓所(途中まで)〜つつじ台
第5話:北条氏照の墓所分岐〜標高368mの休息所〜八王子城址・柵門跡
by u-t-r
| 2018-09-25 16:00
| 八王子見て歩記