花と山野草/別所くすのき公園(後編)

春の別所くすのき公園・やまざくら公園/5月
後編:公園と緑地に咲く山野草たち
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「別所くすのき公園」は、「別所やまざくら公園」「長芝原緑地」「別所実緑地」の2公園1緑地と馬蹄型に繋がった緑の多い場所です。1つ1つは小さいのですが、4つ繋がると約6.3haもの面積になり、森の間を抜ける園路沿いに多くの植物が花開きます。写真を撮っている時は、もちろん名前が分からないのですが、後で名前を調べるのが楽しい。(クリックで拡大)
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別所くすのき公園

2公園2緑地の最奥は「別所くすのき公園」です。芝生広場の外周に色鮮やかなツツジが咲いていました。ツツジはアジアに広く分布し、日本では古くから園芸品種として交配されてきました。花色が同じ今熊のミツバツツジと異なるのは、花と葉が同時に付くこと。ミツバツツジの方は花だけ先に咲くので、もっと鮮やかに見えます。ツツジの花言葉は「節度」「慎み」。色別にも花言葉があり、赤いツツジ「恋の喜び」、白いツツジ「初恋」です。慎み深い恋…、大和撫子って感じ。(クリックで拡大)
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別所実緑地

「別所やまざくら公園」と繋がっているのが「別所実緑地」です。特に境界線があるわけではなく、歩いていくと自然に緑地に出てしまいます。外周園路沿いの木に、円周状に緑色の果穂を付けていたのはアカシデ(赤四手)。日本各地をはじめ、朝鮮半島や中国に分布している木です。「シデ」の名の由来は、玉串や注連縄(しめなわ)につけられる白い紙を折った「しで(四手・紙垂)」にどことなく似ていることから。花言葉は「装飾」「雄弁」。確かに!(クリックで拡大)
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大きな葉はホオノキ(朴の木)。撮影した時はまだ花が咲いていませんでしたが、 5月ごろ、甘くやさしい香りがある大きな白い花を咲かせます。大きく成長する木で、樹高30m直径1m以上になるものもあります。朴の木の葉といえば飛騨高山の郷土料理、味噌や他の食材をのせて焼く朴葉味噌、朴葉焼きを思いだします。比較的火に強く、昔は食物を盛る食器として、大きな葉を器代わりに用いました。花言葉は「誠意ある友情」。(クリックで拡大)
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別所やまざくら公園

「別所やまざくら公園」は、緑地と街区公園の2つに分かれています。草地広場を挟んで「別所実緑地」のお隣りにあるのは緑地の方。2か所は細い緑地帯で繋がっています。草地広場の木陰に小さな花の群生がありました。薄紫色の花弁に黄色いオシベが可愛らしい、日本原産のサギゴケ(鷺苔)です。花言葉は「忍耐強い」「追憶の日々」「あなたを待っています」。ひっそりと。(クリックで拡大)
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道路沿いの緑地帯でキイチゴ(木苺)の白い花を見つけました。花言葉は「謙遜」「尊重される」「愛情」「嫉妬」「後悔」「うらやむ」「同情」「哀れみ」「先見の明」「幸福な家庭」。寄り添って咲く小さな花、きれいで香り豊かな果実、鋭いトゲ。花言葉も複雑です。(クリックで拡大)
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草地にひっそりと咲いていたニワゼキショウ(庭石菖)。白い6弁の花の中心に紫色のアクセントがおしゃれです。北アメリカ原産で、明治23年頃(1890年頃)に渡来しました。こんなにきれいな花なのに、花の命はわずか1日しかありません。花言葉は「愛らしい人」「繁栄」「豊かな感情」「豊富」。痩せた土地でも元気に育つところから。(クリックで拡大)
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可憐な薄紫色のアカツメクサ(赤詰草)。原産地はヨーロッパで、日本へは牧草として明治時代の初期に渡来した後、野生化して日本各地に分布しました。「ツメクサ(詰草)」の名の由来は、江戸時代にオランダからガラス器を日本へ運んでくる際、器が割れないようにシロツメクサやアカツメクサを乾燥させたもので隙間を埋めたところから。1つの花のように見えますが、小さな蝶形の花が球状の花序をつくっています。花言葉は「勤勉」「実直」「善良で陽気」。日本人のありようにぴったり!(クリックで拡大)
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花のかたちはガクアジサイだけど、ずいぶん高い所で咲いている花がありました。高木や岩崖に蔓で絡みついて育つツルアジサイ(蔓紫陽花)でした。長さが10〜20mに達することもあるそうです。わが国の各地をはじめ、南千島・樺太・朝鮮南部まで広く分布します。アジサイ全般の花言葉は「移り気」「冷淡」「辛抱強さ」「冷酷」「無情」「高慢」、ツルアジサイは「強い愛情」です。絡みつくような愛。。嫌われそう。(クリックで拡大)
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ユスラウメ

「別所やまざくら公園」をはじめ、あちこちで見受けられたのがユスラウメ(梅桃)。晩春のこの時期は、サクランボに似た赤い小さな実をたくさんつけています。中国原産ですが、江戸時代の初期にはすでに栽培されていました。果実は薄甘くて酸味が少なく、サクランボに似た味がします。ユスラウメが豊作だったのは「別所やまざくら公園(街区公園)」です。サクランボは実を取ると茎が付いてきますが、ユスラウメの方は実だけコロンと取れます。見るからに美味しそう!(クリックで拡大)
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こちらは「別所くすのき公園」の園路で実を結んでいたユスラウメ。実が極端に少ないのは、野鳥たちがついばんでいたせいです。美味しい実は分かるのね。(クリックで拡大)
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サクランボといっても、美味しくて甘いのは佐藤錦などの食用品種に限られます。ソメイヨシノのサクランボなんて、うぎゃ〜!と声が出るほど苦いのでご注意を。写真は園内で実っていたサクランボです。実が小さい!(クリックで拡大)
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春の別所くすのき公園・やまざくら公園/5月(2話)
前編:南大沢の街に咲く山野草たち
後編:公園と緑地に咲く山野草たち(当記事)

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by u-t-r | 2018-08-21 16:00 | 花と山野草

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