八王子見て歩記/第39回高尾梅郷梅まつり-1
2018年 03月 20日
第39回 高尾梅郷梅まつり(第1話)
高尾駅からバスで木下沢梅林へ
ついこの間大雪が降ったと思ってたら、すっかり暖かくなりました。八王子の春の訪れは梅の花から。今年も3月10日(土)〜11日(日)の2日間、高尾梅郷梅まつりが開催されました。旧甲州街道と小仏川に沿って点在している梅林は全部で7園。西から、小仏梅林、木下沢梅林、湯の花梅林、天神梅林、荒井梅林、関所梅林、遊歩道梅林の順です。梅郷全体では1万本もの梅が咲き乱れます。往復歩いたら数時間はかかるので、今年も行きは高尾駅からのバスを利用しました。
JR高尾駅北口〜
2年前はバスで終点小仏まで行ったのでした。小仏は梅林といっても、旧甲州街道沿いに梅が植えられているだけ。今年は省エネで美味しいとこだけ回ることにします。最初に目指すのは、期間中だけ特別公開される木下沢梅林。バス路線はJR高尾駅北口の2番乗り場から、京王バス「小仏」行きで「大下バス停」まで乗車します。所用時間は約13分、乗車運賃は現金230円、ICカードなら227円でした。途中のバス停は、高尾駅北口〜川原宿〜小名路〜病院前〜駒木野〜荒井〜蛇滝口〜摺差〜裏高尾〜日影〜大下の11停留所。終点小仏停留所の1つ手前です。(クリックで拡大)
毎年のことですが、梅まつり期間中は大変バスが混み合います。バス待ちの行列が折り返して長〜く伸びていました。「乗れないんじゃないか」ですって?ご安心ください。平日この路線は1時間に1本ですが、梅まつり期間中だけは20分に1本に増発します。しかも2〜3台連続の「団子運転」で、バスが複数台同時に出発するのです。まるで列車みたい。この日も乗り残しはありませんでした。
大下バス停着
木下沢梅林の最寄りバス停は高尾駅寄りの日陰と、小仏寄りの大下の2か所ですが、日陰バス停からは登り坂なので、1つ先の大下で降りることにしました。小さなバス停に降りる方がいっぱい!この日は観光客の車で道が大変混雑してて、高尾駅北口から38分もかかってしまいました。旧甲州街道は道幅が狭く、大型バスがすれ違える場所が大変少ないのです。途中何度も交互通行で停車しました。
★ご注意:八王子のバスのほとんどは、区間をまたぐごとに運賃が加算されてゆく区間制運賃です。ICカードで乗車される際は、乗車時と降車時の2回、カードをタッチしてください。 旧甲州街道を木下沢梅林へ
大下バス停から木下沢梅林まではゆるやかな下り坂です。最初、ひとかたまりになっていた観光客が徐々にバラバラに。列が長くなっていきました。
だって、こんなにきれいな流れが走っているんですもの。カメラやスマホでパチパチ撮っているうちに、列が長くなってしまいます。高尾梅郷は清冽な湧き水が多い場所で、小仏川は、さながらミネラルウォーターが流れているかのよう。(クリックで拡大)
清流を背景に梅の花も咲いていました。(クリックで拡大)
甲武鉄道時代に建設されたレンガのトンネルが見えてきました。左の坂道を上がれば木下沢梅林です。
木下沢梅林に到着
写真を撮りながらのんびり歩いて約15分。木下沢梅林に到着しました。(クリックで拡大)
坂道の途中にある民家は梅で生け垣を作っています。咲き具合は三分咲きといったところ。今年は例年並みみたいです。観梅が終わって帰ってくる人たちとすれ違いました。もう見終わったの?早い!
この場所は鉄道マニアの方がいつもいて、八王子ジャンクションを背景に中央本線を撮っています。何時にどんな車輛が通るかご存知のよう。私もパチリ!あら〜、ヤシの木がじゃまでした。
木下沢(こげさわ)梅林入口
入口に着きました。木下沢梅林は、高尾梅郷梅まつりの期間中を含む年に約2週間しか公開されない梅林です。今年の特別開園は3月10日(土)〜25日(日)までの平日を含む16日間だそう。開園時間は午前10時〜午後4時までです。特別開園の期間は梅の開花状況などにより、変更される場合もあるそう。観光客の皆さんのお目当ては、なんといってもこの梅林でしょう。ちなみに入口はここ1か所だけです。
入口のゲートを通って、左へ行けば「下段の梅」、直進すると外周園路を上がってトイレや喫煙所がある「上段の梅」です。(クリックで拡大)
下段の梅
木下沢梅林の観梅のお薦めは、築山にたくさんの梅が咲いている「下段の梅」〜「中段の梅」〜「上段の梅」の順に上るコースです。まずは入口から左に入って「下段の梅」を楽しみましょう。梅の林の中の遊歩道を歩いていきます。
斜面に梅が植えてあるので、低い方にある梅は花が目の高さに。
背伸びしなくても、こんな写真が撮れちゃうんです。ツボミ七分・花三分の咲き具合な白梅。
(クリックで拡大)
こちらは八分咲きの紅梅。(クリックで拡大)
築山の斜面には、ほどよい勾配。ロープが張ってあるので、転げ落ちる心配もありません。(クリックで拡大)
斜面の上を見上げると、歩いている人たちが見えました。築山中腹の遊歩道「中段の梅」です。
中段の梅
「中段の梅」は、梅林の中を散策するコース。途中にベンチがいくつか置いてあり、お弁当を広げて観梅の方がいらっしゃいました。
「中段の梅」から「下段の梅」「上段の梅」に連絡する階段が途中2か所にあります。「中段の梅」は全部歩いても3分ほど(約210m)ですので、楽しみながら終点まで歩くことにします。
ピンク色のツボミから白い花が咲く不思議。梅の花色は枝の色を見て予想できるそうですよ。(クリックで拡大)
もうすぐ見晴し台。右側に見える階段は入口ゲートのすぐ近くまで戻れます。
見晴し台に着きました。ここの梅は特に低く剪定されているようで、お弁当を楽しむ方のすぐ上に梅の花。私的には一番のお薦め弁当スポットです。眺めもいいしね。(クリックで拡大)
見晴し台を道なりに左へ曲がると、梅の花が頭上を覆う梅花のトンネルです。陽当たりがいいのか、樹の成長も早いようです。
下を見たら、外周園路を歩く人々が。入口ゲートから「上段の梅」まで一気に上がるコースです。ベビーカーや車いすでも観梅できるのが木下沢梅林の良いところ。
右に紅梅、左に白梅を見られる紅白の花の通路です。
白梅と紅梅しか知らなかった私ですが、梅は品種が非常に多く、野梅系(やばいけい)、緋梅系(ひばいけい)、豊後系(ぶんごけい)の大きく3種に分類できるそうです。こちらの梅は中心部分がピンク色で、周囲が白くなる可愛らしいグラデーションでした。(クリックで拡大)
濃いピンク色の梅を背景に、手前は薄桃色の梅の花。木下沢梅林の中でも、この場所の梅は毎年みごとな花色です。(クリックで拡大)
「中段の梅」の終点は外周園路に出ます。毎年思うんですけど、「上段の梅」への階段が欲しいなぁ。そうしたら、梅を楽しみながら梅林を一周できるのに。
外周園路を通って管理棟入口へ
一度外周園路に出て、管理棟のある入口まで歩いていきます。
頂上の平らな場所に着きました。「上段の梅」コースのある管理棟入口です。手前にいくつかベンチが置いてありました。
仮設トイレと売店
管理棟入口には毎年色々なパンフレットが置いてあり、また、仮設トイレが4基あるので、用足しはこちらでどうぞ。高尾梅郷は観光客の数の割にトイレが非常に少ないので、見つけ次第利用しちゃった方がいいです。この後、長蛇の列となりました。
入口前に売店が2つありました。お聞きしたら、去年から裏高尾町の町会が運営されているそう。木下沢梅林のお世話をしている方々ですね。以前は、小仏梅林まで行って高尾梅郷を縦断するコースだと、梅郷のまん中あたりにある湯の花梅林まで歩かないと食べ物や飲み物を売ってるお店がなかったのです。実に助かります。
向かって右は和菓子屋さん。お茶と和菓子を販売しています。いちご大福170円、豆大福150円、草もち150円、さくらもち(さくらあん、こしあん)150円、さくらもち(道明寺)150円、みたらしだんご(2本入り)150円、山菜おこわ400円、お茶150円、とリーズナブルな料金。
※許可をいただいて写真を撮らせていただきました。(クリックで拡大)
左側は食べもの屋さん。飲み物はコーヒー・紅茶・ホットココア・ルイボス茶(有機)・レモネード・オレンジジュース・木下沢梅林の梅ジュース200円。緑茶150円、ミネラルウォーター100円。食べものは、トルティヤドッグ400円、ミネストローネスープ300円、八王子産の無農薬黒ニンニク(1房)300円。こちらもお安い!
※許可をいただいて写真を撮らせていただきました。(クリックで拡大)
上段の梅
管理棟入口から「上段の梅」に入ります。ここは芝生広場になっていて、ベンチも多めに置いてあるのでグループでのお弁当に最適です。
お弁当タイムが終わって、「さて!」と立ち上がる男性たち。八王子のトレッキングコースにはこうした元気なご高齢の方をよく見かけます。皆さん、足が速くてねぇ。写真を撮ってると、あっという間に置いてきぼりです。
淡いピンク色の梅の花。また見られるのは来年の3月になります。(クリックで拡大)
いかにも梅らしい枝ぶり。もちろん、自然にこう育つわけではなく、地元の皆さんが剪定しているのです。コツは「地を這うがごとく、枝はなるべく直角に延びるように」だとか。
帰り道
さ〜て、木下沢梅林の梅もたっぷり拝見したし、次の梅林に行ってみましょう。帰りは階段を降りて入口ゲートに直行する階段を使います。
最後の階段を降りれば、間もなく出口です。
入口ゲートを出て、駐車場の横に高台があります。上ってカメラを構えた方が多数。何を撮っていらっしゃるのでしょう。
あぁ!なるほど。木下沢梅林の全景が見られるのですね。(クリックで拡大)
濃いピンク、薄いピンク、桃色、白。梅の花色って、こんなにもたくさんの種類があるんですね。(クリックで拡大)
さて、次は湯の花梅林です。
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春の訪れは梅だけではありません。裏高尾の山並みにも新緑がすっかり増えました。梅は咲いたか♪桜はまだかいな♪
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第39回高尾梅郷梅まつり
第1話:「高尾駅からバスで木下沢梅林へ」(当記事)
第2話:「徒歩で湯の花梅林へ」
第3話:「すぐお隣りの天神梅林会場へ」
第4話:「隠れた穴場、荒井梅林」
第5話:「斜面に梅の花咲く天神梅林」
第6話:「江戸時代の関所跡が梅林に、関所梅林」
第7話:「小仏川の岸辺に梅の咲く、遊歩道梅林」
第8話:「スタンプラリーのゴール、小名路会場」
第37回 高尾梅郷梅まつり(4話)
第1話:「バスで直接小仏へ」
第2話:「満開の木下沢梅林」
第3話:「模擬店巡り/湯の花梅林会場〜天神梅林会場」
第4話:「模擬店巡り/関所梅林会場〜小名路会場」
第36回 高尾梅郷梅まつり(3話)
前編:「スタンプハイク/遊歩道梅林〜関所梅林」
中編:「スタンプハイク/天神梅林〜湯の花梅林」
後編:「年に一度の特別開放/木下沢(こげさわ)梅林」
高尾の梅の里(2話)
前編:「西浅川児童公園〜遊歩道梅林〜天神梅林」
後編:「関所梅林〜荒井梅林〜湯の花梅林〜小仏梅林」
高尾駅からバスで木下沢梅林へ
JR高尾駅北口〜
2年前はバスで終点小仏まで行ったのでした。小仏は梅林といっても、旧甲州街道沿いに梅が植えられているだけ。今年は省エネで美味しいとこだけ回ることにします。最初に目指すのは、期間中だけ特別公開される木下沢梅林。バス路線はJR高尾駅北口の2番乗り場から、京王バス「小仏」行きで「大下バス停」まで乗車します。所用時間は約13分、乗車運賃は現金230円、ICカードなら227円でした。途中のバス停は、高尾駅北口〜川原宿〜小名路〜病院前〜駒木野〜荒井〜蛇滝口〜摺差〜裏高尾〜日影〜大下の11停留所。終点小仏停留所の1つ手前です。(クリックで拡大)
木下沢梅林の最寄りバス停は高尾駅寄りの日陰と、小仏寄りの大下の2か所ですが、日陰バス停からは登り坂なので、1つ先の大下で降りることにしました。小さなバス停に降りる方がいっぱい!この日は観光客の車で道が大変混雑してて、高尾駅北口から38分もかかってしまいました。旧甲州街道は道幅が狭く、大型バスがすれ違える場所が大変少ないのです。途中何度も交互通行で停車しました。
★ご注意:八王子のバスのほとんどは、区間をまたぐごとに運賃が加算されてゆく区間制運賃です。ICカードで乗車される際は、乗車時と降車時の2回、カードをタッチしてください。
大下バス停から木下沢梅林まではゆるやかな下り坂です。最初、ひとかたまりになっていた観光客が徐々にバラバラに。列が長くなっていきました。
写真を撮りながらのんびり歩いて約15分。木下沢梅林に到着しました。(クリックで拡大)
入口に着きました。木下沢梅林は、高尾梅郷梅まつりの期間中を含む年に約2週間しか公開されない梅林です。今年の特別開園は3月10日(土)〜25日(日)までの平日を含む16日間だそう。開園時間は午前10時〜午後4時までです。特別開園の期間は梅の開花状況などにより、変更される場合もあるそう。観光客の皆さんのお目当ては、なんといってもこの梅林でしょう。ちなみに入口はここ1か所だけです。
駐車場側の高台から木下沢梅林の全景を撮ってみました。白梅・紅梅の中にも花色の違いがあり、色々な品種の梅が植えられているのが分かります。(クリックで拡大)
木下沢梅林の観梅のお薦めは、築山にたくさんの梅が咲いている「下段の梅」〜「中段の梅」〜「上段の梅」の順に上るコースです。まずは入口から左に入って「下段の梅」を楽しみましょう。梅の林の中の遊歩道を歩いていきます。
(クリックで拡大)
「中段の梅」は、梅林の中を散策するコース。途中にベンチがいくつか置いてあり、お弁当を広げて観梅の方がいらっしゃいました。
一度外周園路に出て、管理棟のある入口まで歩いていきます。
管理棟入口には毎年色々なパンフレットが置いてあり、また、仮設トイレが4基あるので、用足しはこちらでどうぞ。高尾梅郷は観光客の数の割にトイレが非常に少ないので、見つけ次第利用しちゃった方がいいです。この後、長蛇の列となりました。
※許可をいただいて写真を撮らせていただきました。(クリックで拡大)
※許可をいただいて写真を撮らせていただきました。(クリックで拡大)
管理棟入口から「上段の梅」に入ります。ここは芝生広場になっていて、ベンチも多めに置いてあるのでグループでのお弁当に最適です。
さ〜て、木下沢梅林の梅もたっぷり拝見したし、次の梅林に行ってみましょう。帰りは階段を降りて入口ゲートに直行する階段を使います。
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春の訪れは梅だけではありません。裏高尾の山並みにも新緑がすっかり増えました。梅は咲いたか♪桜はまだかいな♪
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第39回高尾梅郷梅まつり
第1話:「高尾駅からバスで木下沢梅林へ」(当記事)
第2話:「徒歩で湯の花梅林へ」
第3話:「すぐお隣りの天神梅林会場へ」
第4話:「隠れた穴場、荒井梅林」
第5話:「斜面に梅の花咲く天神梅林」
第6話:「江戸時代の関所跡が梅林に、関所梅林」
第7話:「小仏川の岸辺に梅の咲く、遊歩道梅林」
第8話:「スタンプラリーのゴール、小名路会場」
第37回 高尾梅郷梅まつり(4話)
第1話:「バスで直接小仏へ」
第2話:「満開の木下沢梅林」
第3話:「模擬店巡り/湯の花梅林会場〜天神梅林会場」
第4話:「模擬店巡り/関所梅林会場〜小名路会場」
第36回 高尾梅郷梅まつり(3話)
前編:「スタンプハイク/遊歩道梅林〜関所梅林」
中編:「スタンプハイク/天神梅林〜湯の花梅林」
後編:「年に一度の特別開放/木下沢(こげさわ)梅林」
高尾の梅の里(2話)
前編:「西浅川児童公園〜遊歩道梅林〜天神梅林」
後編:「関所梅林〜荒井梅林〜湯の花梅林〜小仏梅林」
by u-t-r
| 2018-03-20 16:00
| 八王子見て歩記