八王子周辺エリア/高幡不動-5

第5話:奥殿〜上杉堂〜大日堂〜豊泉寮
高幡不動/日野市
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高幡不動境内の参道です。不動堂から大日堂までまっすぐの道。広々としていて気持ちいい。街中のお寺さんだから、すぐ回りきれるだろうと思ったら大間違い。歩いても歩いてもまだ先がある。調べてみたら境内地四千数百坪、接続する山林を合わせると三万坪もありました。山内八十八ヶ所巡りでは第二十八番あたりで挫折してしまった私です。

奥殿

不動堂の裏手にある真っ赤な建物が奥殿です。千年ぶりの修復を終えた丈六不動三尊像を中心にたくさんの文化財を収蔵・展示する為の御堂で1階が展示室、2階が収蔵庫になっています。
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本道へ続く赤い階段がドラマチックです。丈六不動三尊像は、高さ285.8cm、総重量1100キロを超える巨像で、修復作業が完了し現在奥殿にご安置されています。
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上杉堂

奥殿と並んだ奥側にある小さなお堂は、上杉憲顕のお墓「上杉堂」です。説明板によれば、「上杉憲顕は氏憲(禅秀)の子、享徳4年(1455年)正月、足利成氏の軍と立川原の合戦、深手を負い高幡寺に入り自刃した。自然石はその墓標で、俗間信仰に茶湯石(服石)と言い、百か日忌拂い供養の伝承がある(鎌倉大草紙)」とありました。
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文永の板碑

奥殿の裏側に小さな社がありました。八王子市指定文化財の「文永の板碑」です。元々は境内西側の大地上の果樹園にありましたが、平成19年に移されました。この板碑は、現日野市の広い地域に勢力を伸ばした平姓の高麗一族の始祖の供養塔であろうと推定されています。
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客殿

文永の板碑の奥は客殿です。客殿は高幡不動尊信徒会館・月例写経会など各種催し会場に使用されています。
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山門

境内の最奥部、大日堂の境内に上がる山門です。
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山門の右の柱に「鳴り龍拝観」の看板が。大日堂には有名な鳴り龍天井があります。
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金剛寺旧五部権現社殿

大日堂の境内に入って右に五部権現社があります。見た目は神社のような造り。説明板によると、「金剛寺の境内鎮守として創立されたもので、寺伝によると、源頼義が奥州反乱鎮圧に際し、ここに八幡社を勧請し、のちに、稲荷、丹生、高野、清龍権現を合祀して五部権現と称するようになった」そうです。現存する棟札ににより、暦応3年(1340年)に創建され、寛文11年(1671年)に再建された江戸時代前期の社殿として類例の少ない貴重な文化財です。
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大日堂と鳴り龍

山門をまっすぐ入ると、緑豊かな境内へ。大きな樹の木陰にベンチが置かれて休憩所になっていました。
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大日堂は高幡不動の総本堂です。 江戸時代安永八年の大火で焼失し、長く仮本堂のままでしたが昭和57年(1982年)から五年の歳月をかけて根本改修工事が行われました。 新堂は鎌倉時代様式で入母屋造り、本瓦葺・内陣総漆仕上で材は尾州檜が使われています。又大玄関は桃山時代様式です。
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本堂の右手に桃山時代様式の大玄関があります。鳴り龍を拝観される方はこちらで受付をします。鳴り龍は大玄関から連絡通路を通って大日堂の堂内真ん中にあります。一人ずつ順番に鳴り龍の下に行って手を叩く。「ケーーン!」とも「コーーン!」ともいうような音が鳴り響いて、確かに龍の鳴き声のよう。館内は撮影禁止でしたので写真を撮れませんでした。
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豊泉寮

この木戸の中に茶室の「豊泉寮」があります。拝観した日は閉ざされていましたが、あじさい祭り期間中は一般開放していました。前回来た時に撮っておけばよかった。
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松の木の向こうに屋根がちょっと見えるのが「豊泉寮」。八王子の豪商、豊泉吉兵衛翁とかつ子夫人からの寄進で移築された建物で、主に茶席「緑豊軒」「汲泉亭」として利用されています。
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四季の路〜鐘楼堂

木々の間を通り抜けて上がっていく遊歩道、「四季の路」を歩いてみましょう。境内から鐘楼へまっすぐ上がれる階段がありますが、「急階段危険・昇降禁止」の注意看板が立っていて使用禁止でした。
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大日堂の本堂左手に霊園へと続く道がありますが、途中の階段から「四季の路」に入れます。左の建物が大日堂、右の石段が「四季の路」です。
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森の中につづら折りの石段が続きます。
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石段はよく整備されているので歩きやすい。
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「四季の路」最頂部に鐘楼堂があります。木々の間から見えてきました。
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鐘楼堂の上部、梵鐘のある場所です。毎年秋になると紅葉に包まれて真っ赤な景色になるそう。
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急階段の出入り口にはフェンスがありました。お坊さんはあの階段を上がって、梵鐘を撞きにくるんでしょうかね。
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鐘楼堂をぐるっと回って、「四季の路」の続きです。紅葉の樹が道にかかっていて、おじぎをするように下をくぐり抜けます。
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少し歩くと山内八十八ヶ所巡拝路に出ました。ここが「四季の路」のゴールです。
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さて、参道を通って帰りましょう。仁王門前から府中街道を渡ると、通り前にかき氷屋さんがあります。今日は氷イチゴにしよう!
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高幡不動の境内はどこもよく整備されていて歩きやすい道でした。専門の業者さんがお掃除しているのかなと思ったら、街路樹の下に生えた雑草を取っていたのは若いお坊さん。暑い夏の日に本当にご苦労さまです。

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高幡不動(5話)
第一話:参道〜仁王門〜不動堂〜宝輪閣
第二話:弁天堂〜五重塔〜無料休憩所
第三話:山内八十八ヶ所巡拝コース〜高幡城址〜見晴し台
第四話:馬場あと〜鐘楼〜聖天堂〜大師堂
第五話:奥殿〜上杉堂〜大日堂〜豊泉寮(当記事)

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by u-t-r | 2017-08-22 16:00 | 八王子周辺エリア

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「直接ご本人に会ってお話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


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