第2話:合流して住宅の裏庭から北浅川へ
泉町湧水群/マンション裏手の水源から住宅街へ(後編)

高尾街道近くを最上流とする泉町湧水は、住宅街を流れて湧水の公園を抜け、暗渠に入りました。水路の終点北浅川までもうすぐです。第2話は北浅川への合流までを歩いていきます。Google Mapの地図上には書かれているものの、街中の水路を探すのは本当に大変でした。元は地上を流れていたはずなのですが、今では道路の下に潜って暗渠になっている場所もあります。流れている水を見れば、湧水は透明なのですぐ分かるのですが…。
暗渠を抜けて
飛び石の流れを過ぎた湧水は、民家と道路を結ぶ橋の下を連続して通過します。水源では水量が少なかったものの、他の水源からの水を集めて勢いよく流れていました。近隣の方たちが気を配っているためか、ゴミはまったく見当たりません。

水路は道路の下に入っていきます。

水路をまたぐ橋の向こうにつながっているようです。

民家の裏庭を走る水路
橋のフェンスから水路を撮ってみました。水路は民家と民家の間、裏庭を通っていました。湧水の水路は川扱いされないので私有地です。「小川付きのお庭」、なんて素敵な響きでしょう。(クリックで拡大)

同じ場所をクルマで走ればこんな景色。向かって右側の民家の裏手に水路が流れています。見つかりっこない…。泉町湧水群のほとんどは民家に囲まれた裏手にあります。

こちらは住宅街の四叉路を曲がった行き止まり。なんのへんてつもない景色ですよね。実は赤い車の向こうに水路があるんです。

フェンス越しに下を見ると、樹木が生い茂った窪地のよう。木々の下を水路が走っています。

下流側を見ると水路が見えました。サラサラと水音をたてる透明な流れです。遠く向こうに見えるのは北浅川にかかった中央高速。(クリックで拡大)

北浅川河川敷
湧水が川に流れ込む場所を探しに北浅川へ。河川敷へは川岸の駐車場から入れます。

河川敷の踏み分け道を歩いていきます。

川沿いの道を上流へ。

ところどころに渡し板。お目当ての湧水の他にも小さな流れが走っています。

北浅川へ流れ込む小さな流れ。河川敷の土手のわずかな段差からも湧水が湧いているのでしょう。あちこちに流れています。

向こう岸は砂利、こちら側は石畳の北浅川です。

河川敷は色々な方が小さな畑で野菜を作っていました。畑の外れ、木が生い茂っているあたりを湧水が流れています。

湧水と北浅川の合流点
茂みの手前に湧水が見つかりました。水源の小さな流れが小川のような水量に増えています。(クリックで拡大)

マンション裏手の水源からほんの500mちょっと。そんな短い距離の間にあちこちから湧き出た湧水が合流して小川になっているのです。(クリックで拡大)

流れる湧水は透明で冷たい水です。(クリックで拡大)

どなたが作ったのか、流れの近くに洗い場がありました。収穫した野菜をここで洗っているのでしょう。

川岸の家々の裏庭を通った湧水が最後には小川になりました。

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歩いている時は「黄色い花が咲いているな」ぐらいに思っていたのですが、この小さな花たちはセンダングサ、別名「ひっつき虫」です。服のあちこちにおみやげをいっぱい付けて帰ってきたのでした。ツルツルのジャンパーを着てくればよかった。

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取材協力:八王子市役所水循環部水環境整備課
泉町湧水群(6話)
第1話:マンション裏手の水源から住宅街へ(前編)「住宅街の庭々を巡る清流」
第2話:マンション裏手の水源から住宅街へ(後編)「合流して住宅の裏庭から北浅川へ」(当記事)
第3話:叶谷榎池周辺の湧水(前編)「泉町弁天池児童公園と叶谷榎池」
第4話:叶谷榎池周辺の湧水(後編)「元八王子東小学校下の水路と合流して城山川へ」
第5話:泉町湧水群の最上流を探して(前編)「北浅川へ流れ込む湧水」
第6話:泉町湧水群の最上流を探して(後編)「家々の裏手にある水路から最上流へ」

泉町湧水群/マンション裏手の水源から住宅街へ(後編)

高尾街道近くを最上流とする泉町湧水は、住宅街を流れて湧水の公園を抜け、暗渠に入りました。水路の終点北浅川までもうすぐです。第2話は北浅川への合流までを歩いていきます。Google Mapの地図上には書かれているものの、街中の水路を探すのは本当に大変でした。元は地上を流れていたはずなのですが、今では道路の下に潜って暗渠になっている場所もあります。流れている水を見れば、湧水は透明なのですぐ分かるのですが…。
暗渠を抜けて
飛び石の流れを過ぎた湧水は、民家と道路を結ぶ橋の下を連続して通過します。水源では水量が少なかったものの、他の水源からの水を集めて勢いよく流れていました。近隣の方たちが気を配っているためか、ゴミはまったく見当たりません。

水路は道路の下に入っていきます。

水路をまたぐ橋の向こうにつながっているようです。

民家の裏庭を走る水路
橋のフェンスから水路を撮ってみました。水路は民家と民家の間、裏庭を通っていました。湧水の水路は川扱いされないので私有地です。「小川付きのお庭」、なんて素敵な響きでしょう。(クリックで拡大)

同じ場所をクルマで走ればこんな景色。向かって右側の民家の裏手に水路が流れています。見つかりっこない…。泉町湧水群のほとんどは民家に囲まれた裏手にあります。

こちらは住宅街の四叉路を曲がった行き止まり。なんのへんてつもない景色ですよね。実は赤い車の向こうに水路があるんです。

フェンス越しに下を見ると、樹木が生い茂った窪地のよう。木々の下を水路が走っています。

下流側を見ると水路が見えました。サラサラと水音をたてる透明な流れです。遠く向こうに見えるのは北浅川にかかった中央高速。(クリックで拡大)

北浅川河川敷
湧水が川に流れ込む場所を探しに北浅川へ。河川敷へは川岸の駐車場から入れます。

河川敷の踏み分け道を歩いていきます。

川沿いの道を上流へ。

ところどころに渡し板。お目当ての湧水の他にも小さな流れが走っています。

北浅川へ流れ込む小さな流れ。河川敷の土手のわずかな段差からも湧水が湧いているのでしょう。あちこちに流れています。

向こう岸は砂利、こちら側は石畳の北浅川です。

河川敷は色々な方が小さな畑で野菜を作っていました。畑の外れ、木が生い茂っているあたりを湧水が流れています。

湧水と北浅川の合流点
茂みの手前に湧水が見つかりました。水源の小さな流れが小川のような水量に増えています。(クリックで拡大)

マンション裏手の水源からほんの500mちょっと。そんな短い距離の間にあちこちから湧き出た湧水が合流して小川になっているのです。(クリックで拡大)

流れる湧水は透明で冷たい水です。(クリックで拡大)

どなたが作ったのか、流れの近くに洗い場がありました。収穫した野菜をここで洗っているのでしょう。

川岸の家々の裏庭を通った湧水が最後には小川になりました。

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歩いている時は「黄色い花が咲いているな」ぐらいに思っていたのですが、この小さな花たちはセンダングサ、別名「ひっつき虫」です。服のあちこちにおみやげをいっぱい付けて帰ってきたのでした。ツルツルのジャンパーを着てくればよかった。

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取材協力:八王子市役所水循環部水環境整備課
泉町湧水群(6話)
第1話:マンション裏手の水源から住宅街へ(前編)「住宅街の庭々を巡る清流」
第2話:マンション裏手の水源から住宅街へ(後編)「合流して住宅の裏庭から北浅川へ」(当記事)
第3話:叶谷榎池周辺の湧水(前編)「泉町弁天池児童公園と叶谷榎池」
第4話:叶谷榎池周辺の湧水(後編)「元八王子東小学校下の水路と合流して城山川へ」
第5話:泉町湧水群の最上流を探して(前編)「北浅川へ流れ込む湧水」
第6話:泉町湧水群の最上流を探して(後編)「家々の裏手にある水路から最上流へ」
