八王子の公園/湧水巡り8/真覚寺(後編)

八王子の公園-第14話-八王子湧水巡り-8
真覚寺/八王子市散田町(後編)
観音堂と高宰神社
b0123486_11111048.jpg

真覚寺のお隣りの高宰(たかさい)神社参道から心字池を撮ってみました。神社は高台にあって遮るものがないので池の全景を見ることができます。後編では、心字池をぐるりと回ってから、高宰神社に行ってみましょう。

心字池

観音堂を降りる階段の途中に分岐があり、高宰神社へ上る道がありますが、フェンスで閉鎖されているため入ることができません。
b0123486_11352029.jpg

湧水の流れに架かった橋を渡って中之島へ。
b0123486_11382337.jpg

中之島から菖蒲池越しに見える高宰神社。観音堂と同じ高台にあります。
b0123486_1142059.jpg

もうひとつの橋を渡れば本堂のある境内です。
b0123486_11484624.jpg

池の左右の岸辺にはアジサイが植えられていて、花の季節になると見学者がたくさん訪れます。
b0123486_1155274.jpg

鐘搗堂横の道を歩いていくと…。
b0123486_1281696.jpg

フェンスで行き止まりでした。一度境内から出ないと高宰神社へ行けないようです。
b0123486_1210228.jpg

結局、駐車場横の参道から出ることになりました。植え込みの中に立っているのは「真覚寺蛙合戦の旧地」説明板。高宰神社は左方向です。
b0123486_1214256.jpg

高宰神社と心字池

塀に沿って住宅街を歩いていくと、正面に高宰神社の鳥居が見えてきました。
b0123486_12183835.jpg

高宰神社の入口です。右側に建っているのは御本殿と拝殿です。
b0123486_12242050.jpg

参道階段から心字池を眺めると、上る高さにつれて眺望が変わっていきます。下の段からは池越しに真覚寺の本堂が。桜、菖蒲、アジサイ、花の季節には見事な眺めになるのでしょう。(クリックで拡大)
b0123486_12461461.jpg


上の段からは円形の心字池全景を見渡せます。撮影が9月末ということで菖蒲は半分枯れてしまっていますが、5月下旬〜6月の開花時期には咲き揃ってみごとな景色になります。(クリックで拡大)
b0123486_1258536.jpg

高宰神社の境内

鳥居の横に高宰神社の由来が掲示されていました。

【高宰(たかさい)神社由来記】

八王子市散田町五丁目三六番に鎮座する高宰(たかさい)神社は、日本史南北朝期の終り頃、京より高貴な御方が故あって、かたく氏名をかくし(恐らく南朝の公家と思われる)現在の御所水の地に居住したことからはじまります。逝去後、由井地区の杉山峠に埋葬され、後山田村広園寺境内の一角に一祠を建立し、小蔵主明神と号し、鎮座したのが当社の起源であり今より約六百年以前のことであります。
その後、何故か散田地区の古明神と言う処(現在のめじろ台4丁目)に移り、降って正保慶安の頃更に、真覚寺境内に移しそこで高宰神社と命名し、現在にいたったものであります。
当社は、霊験あらたかで、八王子が誇る千人同心部門の神として深く崇敬され、千人町、散田町、並木町、山田町、めじろ台等の守護神であります。
高宰神社のご祭神は、按察使(あぜち)大納言、藤原信房卿と言われておりますが、一説には、高倉宰相某とも言い、また明治元年神仏分離の達しがあり、明細帳作成当時書出したものには、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)としてあるが詳かではなく、現在では、藤原信房卿の説が最有力で、この説に定着しているようであります。
現在、神社登記簿には、神社は単に高宰の神となっております。
高宰(たかさい)とは、高貴な方の高(たか)と、宰(さい)は、宰相とか言われる大臣クラスのことと思われ、尊貴両者を取り入れ、高宰神社の社ができたものと思料されます。高宰の神が在世中の地を、御所水の地と言い、清水の湧き出していた処から「御所水の神」と言われたのは、当時朝廷以外には御所の名は使用されなかったこと等思い合わせると、余程高貴な方を思わせるものがあります。
(昭和六十一年八月総代記す)


b0123486_135245.jpg

参道階段を上がった境内に高宰神社の石標。
b0123486_1334940.jpg

境内に入って右側に賽銭箱が置かれた拝殿。神様に拝礼するための建物です。
b0123486_142324.jpg

拝殿の奥側に神さまのご神体が安置されている御本殿。
b0123486_14272636.jpg

境内の左側には赤い屋根の神楽殿。毎年夏の例大祭には獅子舞が奉納されます。
b0123486_14303784.jpg

御本殿の前に小さな石碑が並んでいました。左は庚申信仰の御本尊である「青面金剛(しょうめんこんごう)」、中央は稲作の豊穣をもたらす「田の神」、右は村の守り神「道祖神(どうそじん)」でしょう。
b0123486_1446522.jpg

その左の石垣の上に小さな祠。左から2番目は天神宮の祠でした。
b0123486_14495958.jpg

-----------------------------------------------------------------------------------------------

高宰神社横の坂道に昔懐かしい赤ポストがありました。収集時刻が貼ってあるところをみると現役なんでしょうね。なんだかトトロに手紙が届きそうな雰囲気です。
b0123486_1459337.jpg

-----------------------------------------------------------------------------------------------
取材協力:八王子市役所水循環部水環境整備課

八王子湧水巡り(全14話)
湧水巡り-1:「八王子湧水めぐり」
湧水巡り-2/子安神社(中野山王)前編:「池の淵から澄んだ水が次々と」
湧水巡り-3/子安神社(中野山王)後編:「木立の中のお社」
湧水巡り-4/横川弁天池(横川町):「錦鯉が泳ぐ湧水の池」
湧水巡り-5/叶谷榎池(叶谷町):「樹齢数百年を超える榎と湧水」
湧水巡り-6/六本杉公園(子安町):「アジサイの花に囲まれた湧水」
湧水巡り-7/真覚寺(散田町)前編:「湧水の庭園と蛙合戦の伝説」
湧水巡り-8/真覚寺(散田町)後編:「観音堂と高宰神社」散田町(当記事)
湧水巡り-9/子安神社(明神町)前編:「御神池と安産祈願の底抜け柄杓」明神町
湧水巡り-10/子安神社(明神町)後編:「境内にある十二社のお社」明神町
湧水巡り-11/片倉城址公園(片倉町)前編:「水車が回る菖蒲田」
湧水巡り-12/片倉城址公園(片倉町)後編:「湯殿川沿いを散歩」
湧水巡り-13/小宮公園(大谷町・暁町)前編:「大谷沢と大谷弁天池」
湧水巡り-14/小宮公園(大谷町・暁町)後編:「雑木林の谷地にある湧水」

ブログランキング・にほんブログ村へ

by u-t-r | 2016-12-20 16:00 | 八王子の公園

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「直接ご本人に会ってお話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


by UTR不動産
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31