花と山野草/心源院のカタクリ(3月)

心源院のカタクリの花(3月)
八王子市下恩方
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片倉城址公園のカタクリの花を撮りに行ったのは、今から8年前の平成21年(2009年)。「もしもし、カタクリ咲きましたよ」、心源院のご住職からお電話をいただきました。松姫さまの取材を通して知り合ったお寺さんですが、春になってカタクリの花が咲いたようです。春の間だけ地上に姿を現すカタクリ。早く撮りに行かなくっちゃ!

本堂横の植え込みに

心源院様のまわりには元々カタクリが自生していたそうです。最近になってはじまった都の山林工事でまわりの山も杉の木が伐採されるようになり、残ったカタクリを保護するため、わざわざ本堂横に植え込みを作って育てることにされました。お寺さんなら場所には不自由しないでしょうが、どなたが工事をやったのでしょう。お聞きすると、植え込みを囲う竹のフェンス、カタクリの移植、すべてご住職自らなさったそう。
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植え込みをよく見ると、広葉樹の下のあちこちに紫色の花がちらほら。カタクリです。冬~春によく日が当たり、初夏~秋は日陰になる落葉広葉樹の下に自生する植物なので、生態に合わせた住み場所を造ったのです。
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カタクリの花

うららかな春の日差しを浴びて開花したカタクリの花。(クリックで拡大)
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薄紫色の花弁と雄しべの濃紫色のハーモニーがすばらしい。(クリックで拡大)
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薄紫のツボミは縦に濃紫の線が入っています。(クリックで拡大)
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カタクリの群生。他の草花がまだ芽吹かない早春のこの季節に花をつけます。3月ごろに葉を出し、4月ごろに花を咲かせ、5月末~6月には葉が枯れてしまいます。あとは翌年の春まで球根の状態で休眠します。生育期間が非常に短いのが特徴です。(クリックで拡大)
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発芽から開花まで7〜8年、平均寿命は40〜50年ほどと推定されているカタクリ。その小さな球根には良質のデンプンが含まれており、江戸時代は将軍家に献上もされていました。食べるほどの量を集めるのにどれほど手間がかかったことでしょう。
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心源院様のカタクリは植え変えて3年目。まだ本来の花の大きさではないそうです。それでも、この場所が気に入ったのか、小さな紫の花を健気に咲かせています。1年にわずか2〜3か月しか地上に姿を現さないカタクリ。育つのもゆっくりなのでしょうね。

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取材協力:深澤山心源院(八王子市下恩方町1970)

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by u-t-r | 2016-04-12 16:00 | 花と山野草

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「直接ご本人に会ってお話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


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