八王子の公園/平山城祉公園(東園-1)

八王子の公園-第9話-2
平山城祉公園/八王子市堀之内
東園〜中央広場口
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西園と東園の2つに分かれている平山城祉公園。東京薬科大学の敷地内道路を通り抜けると東園です。八王子市と日野市にまたがる公園なので、園路の巡らせ方や整備のしかたにそれぞれの個性が出ている感じ。八王子市側の西園は自然の地形を極力活かして、里山の雰囲気をよく残しています。日野市側の東園は舗装路と階段を配置して、色々な方が園路を歩いて楽しめるよう工夫されています。金子みすゞさんじゃないけど「みんなちがって、みんないい」。

東園入口

西園と東園をつなぐ通路は東京薬科大学の敷地を横切っています、右側に大学の門扉、フェンスに「大学構内での犬の散歩はご遠慮下さい」とありました。公園内と勘違いしちゃうんでしょうね。
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左側にもうひとつ門扉。こちらは道路側のようです。
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園外から入れない入口ではありますが、ちゃんと案内板が設置されていました。この先から平山城祉公園東園です。
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ヤマツツジの小径

八王子の自然公園の園路は曲がりくねっている道が多いです。急坂を少なくするため等高線に沿って園路を作ると自ずと曲がった道になるのでしょう。これはわたしたち人間の行動パターンも影響しています。人は完全な直線では進まず自然と曲がるように歩くため、人の足跡でつくられた踏み分け道の多くは曲がっています。
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曲がっている園路は見通しが悪く、歩いて先に進まないと次の景観を見ることができません。曲がったその先に何があるのか、期待感を抱かせるとともに、次々に景観が移り変わる楽しさを生み出します。曲がった道は景観に奥行きと変化を与えるのです。もし公園が入口からゴールまでまっすぐの道だったらどうでしょう。歩く遠さだけが気になって飽きてしまいそうですよね。
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曲がった先はハルジオンの花咲く陽当たりのいい直線になっていました。金剛の滝長沼公園を歩いて感じたことですが、ずっと薄暗い森の中では気分も落ち込んでしまいます。開けた明るい道、木漏れ日の道、森の中の道。景色が次々に変わっていくと楽しく歩いていけます。
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ハルジオンは漢字で「春紫苑」書きます。春に花が咲くことから命名されました。今では見慣れた野草ですが、原産地は北アメリカで、大正時代に観賞用として輸入された歴史があります。「貧乏草」なんてひどい別名を付けられてさぞ心外なことでしょう。花言葉は「追想の愛」。
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明るい野辺の道は森の中へと続いていきます。
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木漏れ日のシンフォニー。
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森の中の階段が現れました。東園は入口からずっと舗装路が続いていたので、初めての山道です。
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なだらかな舗装路の方は右の森の中へ。
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階段はまっすぐ丘の上に続いています。
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違う場所につながっているのかなと思いながら階段を上がったら、坂道と合流しました。
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坂道の先を見ると、ゆるいカーブを描きながら階段と交差するように走っていました。小さなお子さんや足腰の弱い方でも園内を散策できるよう工夫されているのが分かります。赤い棒は貴重な植物がある目印、通称「竹竿」です。ヤマユリが生えていました。
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休憩所

もうひとつ階段を上がったら、丘の頂上に到着しました。
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ベンチと案内板が置かれた休憩所になっていました。ゆるやかな坂道の途中にあるので迷うこともないでしょう。
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案内板のタイトルは「雑木林のはなし」。昔はよく手入れされていた雑木林は過疎化などにより放置され、一時はササで覆われた荒れた林になっていたとか。一見自然の林に見える雑木林も、適度に人の手が入らないと本来の植生を失ってしまうそうです。タチツボスミレやシュンラン、ニリンソウなどが季節の折々に見られます。(クリックで拡大)
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木陰にもベンチがありました。夏の暑い日はこちらの方へどうぞ。
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中央広場口へ

登った分、降りるのが定め。階段をズンズン降りていきます。平山城祉公園には小高い丘が3か所あって、ここは2番目の丘の頂上。つまり後でまたもう1か所を登るわけです。何だか損した気分。。
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ゆるやかな坂道の方でも下まで降りられます。お好きな道をどうぞ。
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階段は舗装路に出るまで続きます。谷地まで降りちゃった。貯金を全部切り崩してしまった感じ。とほほほ
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歩いていくと次々に景観が変わり、飽きることがありません。
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谷地には谷地ならではの植生があります。日陰で可憐に咲く白い花はヤブミョウガ(藪茗荷)。ササのようなかたちの葉をしています。香味野菜のミョウガの仲間ではなく、ツユクサ科の植物です。花言葉は「報われない努力、苦しみを和らげる」。
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石垣に沿って園路が森の中へ入っていきます。
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大きなカヤの木の向こうは東京薬科大学のキャンパス。木々の間から構内を歩く学生さんの姿がチラホラ見えます。
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二叉路に出ました。
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分かれ道に道標がありました。来た道はヤマツツジの小径、道なりに行けば展望デッキ、左の道を登れば中央広場へ通じています。
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下の道を歩いていくと、道を横切る学生さんがいました。階段があるようです。
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学生さんの後を追いかけるように階段を登っていきます。
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中央広場口に着きました。
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交通アクセス

平山城祉公園には一般車用の駐車場がありません。徒歩か路線バスで、公園北中央口か中央広場口から入園します。

●徒歩で行く場合(公園北中央口へ)
最寄り駅の京王線「平山城祉公園駅」から「公園北中央口」まで徒歩20分。
(クリックで拡大)
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●路線バスで行く場合(公園北中央口へ)
「平山城祉公園駅」から京王バス「京王堀之内駅行き(平02)」か、「京王堀之内駅」から「平山城址公園駅行き(平02)」乗車、「平山城祉公園入口」バス停下車徒歩8分。
豊田駅北口から京王バス「都営平山四丁目アパート(平山循環H)」で「平山城祉公園入口」バス停下車。
(クリックで拡大)
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●路線バスで行く場合(中央広場口へ)
「豊田駅」か「平山城祉公園駅」から日野市ミニバス「平山循環路線」乗車、「平山台健康・市民支援センター」バス停下車徒歩4分。
(クリックで拡大)
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平山城祉公園の東園は八王子市と日野市にまたがっています。東園は2つの市の間で公園の雰囲気がぐっと変わります。次回は森の中の展望デッキをめざします。

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中央広場口には身体障害者用の駐車スペースが1台分あります。お足元が不自由な高齢の方などはご家族がここに車を停めて、車いすで直接園内に入ることができます。後は舗装路が続いていますので、懐かしい里山の自然を満喫できるでしょう。中央広場口から園路に入る入口は車止めのすぐ手前にあります。
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平山城祉公園(全3話)
→第9話:平山城祉公園(西園)|公園北中央口〜西園
→第9話:平山城祉公園(東園-1)|東園〜中央広場口(当記事)
→第9話:平山城祉公園(東園-2)|中央広場口〜ひとときのデッキ

→八王子の公園|記事一覧

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by u-t-r | 2014-11-25 16:00 | 八王子の公園

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「直接ご本人に会ってお話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


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