八王子の公園/長沼公園-2

八王子の公園-第8話-2
長沼公園/八王子市長沼町
野猿の尾根道〜八王子を一望する眺望園地
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中編では長沼公園の最深部から野猿の尾根道を通って平山口まで歩きます。ヤマユリ保存地区やツルニンジン保護区があり、歩きやすいた遊歩道でした。浅川の流れと八王子や日野の市街が一望できる眺望園地があるのもこのルート。

野猿の尾根道〜

ブルーベリー農園を出発して野猿の尾根道に入ります。道標の「展望園地 南陽台」方面が目指す栃本尾根の道。
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この先は霜降の道のような石畳はなく、よく整地された山道が続きます。
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歩きはじめたすぐ右側に小さな階段がありました。
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ブルーベリー農園「ベルファームスズキ」様の私有地で休憩所のようです。
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このあたりで一番の高台。さぞ眺めがいいことでしょう。ちょっとおじゃまして写真を撮らせていただきました。眼下にブルーベリー農園、木立越しに南陽台の住宅街が見えます。野猿街道はあのあたり。遠く向こうに首都大学東京のある高台です。
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野猿の尾根道に戻りましょう。
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〜あずまや

野猿の尾根道はヤマユリ保存地区になっています。霜降の道でも多く見かけた自生のヤマユリ。この道を行くとさらにたくさん出会えるのでしょうか。
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長沼公園の頂上を通っている野猿の尾根道。右は笹薮、左は急斜面になっています。木々の間から空が見えるので、遮るものがなければ八王子や日野の市街地が見えるはず。
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日本自生種のガクアジサイが咲いていました。鎖国時代に来日した医師・シーボルトが、この花に日本に残した妻「お滝」の名をつけ、祖国ドイツに「オタクサ」として紹介したのはあまりにも有名な話し。
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ハルジオンの花。花のかたちはヒメジョオンとよく似ていますが、葉が茎に巻き付くように付いているのがヒメジョオン。茎に直接付いているのがハルジオンです。こうして花だけ写真に撮るとよく分かりませんね。
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八王子の山野で撮った花の名前を調べるうちに、葉や茎、植物全体の写真を撮っておく大切さが分かるようになりました。茎を折ってみれば見分けは簡単なんです。中空になっているのがハルジオン、身が詰まっているのがヒメジョオンですから。雑草とはいえ公園の花を手折るわけにはいきません。たったひとつの花言葉は「追想の愛」。道ばたに生えているハルジオンには昔の過ぎ去った愛を思い返すという花言葉があるんです。
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小さな紫の花はホタルブクロ。花言葉は「愛らしさ、誠実、忠実、正義」。
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野辺の花に見とれているうちにあずまやが見えてきました。
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あずまやの前に南陽台口へ通じる道があります。わずか100mで出られるようですが、道の両側が深い笹薮で歩くのがちょっと恐い。
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行ってみようか迷っていたら、笹薮の向こうから黒くて大きいものがガサガサと。一瞬、「ク!クマ!クマ!」。公園管理スタッフの方でした。ごめんなさい。。
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〜展望園地

あずまやにはベンチがあるので休憩するのにちょうどよい。目の前の森が切り開かれて展望園地になっています。
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長沼公園で一番標高の高い場所からの眺め。眼下に浅川、左に見える高層ビルはサザンスカイタワー八王子、右に日野の市街地です。(クリックで拡大)
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展望園地から見える景色の説明板が設置されていました。八王子駅を中心にして富士山をはじめとする山岳名を紹介しています。(クリックで拡大)
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〜休憩舎

野猿の尾根道は長沼公園の頂上を走る尾根道、木々の間から空が見えて開放感があります。公園の遊歩道の中でも登り下りがない平坦で歩きやすい道です。
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雑木林のある風景は私の中では武蔵野というイメージ。もっとも、国木田独歩の随筆「武蔵野」によれば、「立川からは多摩川を限界として上丸辺まで下る。八王子は決して武蔵野には入れられない」そうです。特別快速で1駅じゃないの、入れてよー!
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ぽつんと一輪咲いたヤマユリ。
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こちらはお三人さん。遊歩道沿いにたくさんのヤマユリが咲いていました。
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森の中から休憩舎が見えてきました。入口に説明板「長沼公園の野草」がありました。
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四季おりおりに咲く15種類の野草を紹介しています。(クリックで拡大)
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休憩舎の園内は森の広場のようになっています。説明板「長沼公園の野鳥」「長沼公園の昆虫」の2枚。自然教室の小学生たちに授業をする場所なんでしょうね。
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説明板「長沼公園の野鳥」。夏鳥、留鳥、冬鳥の3つに分けて合計15種類の野鳥を紹介しています。第一話でご紹介した小鳥たちのコンサートホールの演奏者もこの中にいるはず。(クリックで拡大)
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こちらは「長沼公園の昆虫」。(クリックで拡大)
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〜ツルニンジン保護区

休憩舎を出て歩いていくと、柵で囲まれた一角がありました。
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説明板によると「ツルニンジン(別名:ジイソプ)保護区」。晩夏から秋にかけ側枝の先に花をつけ、高麗人参と同じような効能があるといわれて薬用にもされます。
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初夏のこの時期は繁茂した雑草にまぎれて、どれがどれやら。。
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Wikipediaによると、こんな花が咲くそうです。花言葉は「誠実、感謝」。薬用にも使われることからお医者様のイメージかしらん。
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枯れ葉の間に白いキノコが群生していました。図鑑で調べてみましたが、キノコの判別は難しい。有毒キノコだったら大変ですもの。
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森の終わりが見えてきました。あそこが野猿の道の終点、平山口です。
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次回は平山口から栃本尾根を通って中谷戸まで歩きます。

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平山口に着いてほっとしたところで、後ろから低音の羽音が聞こえてきました。ヴヴヴヴヴ!としか表現しようのないような重い響き。振り向いたら目の前でオオスズメバチがホバリングしてました。ぎゃ〜〜〜!!えっとえっと!こういう時はどうすればいいんだっけ!黒いものを熊と勘違いして襲ってくるらしいから白い帽子!…は持ってない。少しずつ後ろに下がったら、警戒を緩めたのか木立の方に飛んでいきました。ふーーーー。
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長沼公園(全5話)
→第8話:長沼公園-1|霜降の道「小鳥たちのコンサートホール」
→第8話:長沼公園-2|野猿の尾根道「八王子を一望する眺望園地」(当記事)
→第8話:長沼公園-3|平山口〜栃本尾根「山野草の小道」
→第8話:長沼公園-4|殿ヶ谷の道「木橋の空中回廊」
→第8話:長沼公園-5|井戸たわ尾根「健脚向けの山道」

→八王子の公園|記事一覧

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by u-t-r | 2014-09-09 16:00 | 八王子の公園

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「直接ご本人に会ってお話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


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