八王子見て歩記/金剛の滝デイハイク(中編)

庚申塚〜馬頭観音〜小峰公園最高地点〜今熊分岐
金剛の滝デイハイク(中編)
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小峰公園入口から桜尾根を通って、見晴し台到着までで約20分。写真を撮りながらのスローペースなので、ちょっと時間がかかりました。ガイドマップによると、この先はタヌキやテン、アナグマ、ノウサギ、ヒメネズミなどの生息地です。平日なのですれ違う人もない静かな山の中。森の木陰で涼しくて歩きやすい道でした。登り坂さえなければ…。中編では小峰公園の最高地点(標高336m)を過ぎて、金剛の滝へ通じる今熊分岐まで歩きます。

庚申塚〜馬頭観音

庚申塚の先は丸太の階段が続いています。
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山野草には、たとえその場では名前が分からなくても、写真を撮って帰ってから調べる楽しみがあります。たとえば「小峰公園+6月+白い花」で画像検索すると、写真の候補がずらっと表示されます。たくさんの花の中から名前を見つけた時の喜びは格別。

写真はコゴメウツギの可憐な白い花。漢字で「小米空木」と書きます。お米の粒のようなツボミから小さくてかわいらしい花をたくさんつけるところと、枝の中が空洞になっているところから名付けられたそう。珍しい花ではありませんが、命名の由来を知ると愛着が湧きますね。
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オオバギボウシのハート形の葉。早春の若葉は山菜のウルイとして利用されます。花期は6~8月で、漏斗型の白色または淡紫色の花をやや下向きにつけます。
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丸太階段の道は森の中に入っていきます。
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傾斜が急になってきました。ビジターセンターの標高は220m。桜尾根のこのあたりは280m前後あるんじゃないでしょうか。スタート地点から60m登りました。建築基準法では高さ60mを境に建築物に異なる基準を定めています。超高層ビルなどがそう。ビルの屋上まで歩いて登ったことになりますね。
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登りきってようやく平坦な道になりました。ふー。
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馬頭観音に着きました。馬頭観音(馬頭観世音菩薩)は六観音のひとつです。仏教において輪廻転生の際に迷いある世界は6種類あるといわれ、この六道(ろくどう)で導いてくれる観音様が6人いると考えられています。「馬頭」という名称から、民間信仰では馬の守護仏としても祀られました。

街道沿いに馬頭観音が多いのは、馬と歩む道中の安全を祈ったり,道半ばで力尽きた馬の冥福を祈ったりする動物供養塔としての意味合いがありました。桜尾根の「馬頭観世音」のように、文字だけ彫られたものは多くが供養として祀られたものであると考えられています。
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〜見晴し台

馬頭観音近くの三叉路。右の坂道は冒険広場へ抜けるホオジロ尾根への道です。途中に見晴し台があるので行ってみましょう。
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登りきったところが見晴し台です。東屋が見えてきました。ベンチがあるので休憩しましょう。この先は座れる場所がありません。飲み物を飲んで、ゆっくり休める最後の場所です。
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見晴し台からの眺望です。(クリックで拡大)
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眺望ガイドがありました。ここから見える山々は、馬頭刈山(まずかりやま)、大岳山(おおたけさん)、鍋割山(なべわりやま)、御岳山(みたけさん)、日の出山(ひのでやま)、麻生山(あそうやま)、三室山(みつむろやま)、勝峰山(かっぽやま)の8峰です。(クリックで拡大)
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〜小峰公園最高地点(標高336m)

見晴し台を過ぎると、木の根が盛り上がってちょっと歩きにくい山道になります。
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桜尾根の3分の2を歩き、ここまでで60mくらい登りました。最高地点まで残り50mを登らなきゃ。またも丸太階段です。階段の傾斜がだんだん急になってきました。
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もうね…。木の根っこ、落ちている枯れ枝がみんなマムシに見えてしまうわけですよ。小鳥が近くでバサバサ飛び立つと、それだけでギクッ!
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ここまで来てまさかの急階段。地図を見るとたぶん上が最高地点でしょう。
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とうとう桜尾根の終点に到着。小峰公園の端っこであり最高地点(標高336m)でもあります。残念ながら木が生い茂って眺望がまったく利きません。あとは金剛の滝まで林道が続きます。全部下り坂のはず。もう坂道を登らなくてすみます。
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「かたらいの路 秋川丘陵コース」の案内ボードがありました。手元の地図を見ると、金剛の滝まであと1時間ほど。(クリックで拡大)
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〜鉄塔

小峰公園の敷地を外れると、柵のない山道になります。人が歩いた踏み分け道があるので、めったなことでは迷子にならないでしょうが、念のため等高線の入った地図を持っていきましょう。
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森の向こうが開けていて、フェンスが見えます。
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フェンスの中にあったのは高圧鉄塔。東京電力新多摩変電所です。
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東京都が設置している林道の道標には、それぞれ管理番号票が付けられています。林道に入った小峰公園最高地点が「151-480」で、ここの道標は「151-490」。今熊分岐が「151-580」です。山道を歩く時の位置確認に利用しましょう。
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木漏れ日の差す森の中を歩いていきます。あちこちに木の根が出ていて、雨の日は滑りそう。左の方向からブ〜ンブ〜ンと電気的なハム音が聞こえてきます。変電所ってこんな音がするものなのか。
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下り斜面に出ました。小峰公園内と違って手すりも丸太階段もありません。公園管理スタッフの仕事のありがたさが身にしみます。
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下ったと思ったら今度は登り。アップダウンがけっこうあります。
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道標「151-520」がありました。小峰公園からここまで0.6km、目指す金剛の滝まであと0.9km。
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道の真ん中に木が立っています。林道を造った後に木が生えてきてしまったのか、尾根伝いに道を造ったのでやむを得なかったのか。
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今度の道標は「151-530」。10単位で番号を付けられているようです。
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森の向こうの真っ白な景色。新多摩変電所です。
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木の根が階段代わりです。
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森が開けて、高圧鉄塔の基部が見えてきました。道はこちらの鉄塔の下を通っています。
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上を見上げると左右対称の黒い線で空が区切られています。まるでビュフェの絵のよう。
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工事の人はこんな高い鉄塔にどうやって登るんだろう。ふと見ると、小さなエレベーターが付いていました。な〜んだ、これなら楽チンだ。そう思っていた若い時もありました。。
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か細いレールが鉄塔の上までずーーーっと延びています。てっぺんまでこんな小さなエレベーターで…。下から見てても高所恐怖症になりそう。ぶるぶる
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〜分岐151-560

鉄塔を過ぎると、また道が森の中に入ります。
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二叉路がありました。右に行くべきか左に行くべきか。ええいっ!高台の方へ行ってみよう!
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結局、2つの道はちょっと先で合流していました。振り返って写真をパチリ。
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先の森が切り開かれて明るくなっています。こういった場所は地図に書かれていません。実際に歩いてはじめて分かる景色です。暗くて見通しの利かない森の中を歩いていると、明るい場所があるだけでほっとします。
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地形図を見ると、沢戸橋と新多摩変電所への分岐151-560は鉄塔から少し下った場所にあります。たぶん、この先の森の坂道を下りたところでしょう。
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ゆるやかな下りの山道を歩きます。
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分岐151-560に到着しました。ここまで来れば金剛の滝はすぐ近く。徒歩20分ちょっとです。
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道標は、左が沢戸橋1.5km、金剛の滝0.6km、右が小峰公園0.9kmとなっていました。小峰公園を出発してから約1時間。ビジターセンターでいただいた所用時間の目安通りです。撮影しながらなので、歩くのに専念すれば50分くらいで到着してしまったでしょう。
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後編では金剛の滝と新多摩変電所までのルートをご紹介します。

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小峰ビジターセンター様に相談すると、ハイキングコース選定のアドバイスや、コースの歩きやすさの目安などを親切に教えていただけます。今回のコースは、ビジターセンター様でいただいた「秋川丘陵ハイキングコース(2)金剛の滝・広徳寺コース」の地図に沿って歩きました。web上からダウンロードできますので、興味をお持ちの方はご覧になってください。
→秋川丘陵ハイキングコース(2)金剛の滝・広徳寺コース
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金剛の滝デイハイク(3話)
前編:「小峰ビジターセンター〜桜尾根(八坂神社)〜庚申塚」
中編:「庚申塚〜馬頭観音〜小峰公園最高地点〜今熊分岐」(当記事)
後編:「今熊分岐〜金剛の滝〜新多摩変電所」

高尾デイハイク(2話)
前編:「高尾駅〜多摩森林科学園」
後編:「多摩森林科学園〜高尾の蕎麦〜武蔵御陵・多摩御陵」

晩秋の高尾山デイハイク(5話)
第1話:「高尾山口駅〜清滝駅〜1号路入口」
第2話:「1号路/表参道〜つづら折り〜金比羅台」
第3話:「お地蔵様〜稜線の道〜エコーリフト山上駅」
第4話:「高尾山の眺望〜3か所から」
第5話:「ブラブラ散歩〜エコーリフトで下りる」

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by u-t-r | 2014-06-24 16:00 | 八王子見て歩記

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「直接ご本人に会ってお話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


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