新婚さんのお部屋探し

一昔前に住まいの上がり双六を表す「方荘字」という言葉がありました。「方」は「○○様方」。上京して都会で一人暮らし、貸間に住むと郵便・電話は大家さんの住所で事足りました。学校を出て就職するとバス・トイレ付き物件であるアパート住まいに。住所が「○○荘」へ変わります。当時のアパートには「荘」がよく付けられていましたっけ。新婚さんも最初はアパート暮らしから始められることが多かったようです。最後の「字(あざ)」、頭金も貯まって念願のマイホームを購入。若い二人が住むのは都心を離れた「字○○」。
今なら「コーポ・ハイツ・タワー」でしょうか。どうにも決まらない。最近のマンションは名前の流行り廃りがありますからねぇ。
立地
結婚生活では一般に女性側の負担が増えるので、奥様の買物の便がいい場所を選ぶのがコツです。学生さんなら近くにコンビニさえあれば十分でしょうが、主婦はスーパーマーケットが必要です。重たいお米や野菜、かさばるトイレットペーパーは、近くで買い物が何より。お部屋と商店街のルートも見ておきましょう。途中に階段があったら自転車やベビーカーで通れません。毎日の買い物が大変です。
また、奥様がパートやアルバイトで働きやすい交通の便でしょうか。通勤と買い物を考えると、駅から徒歩圏にあることが大切な条件。バス停と違って鉄道の駅近くなら商店街もありますし、帰り道に買い物ができて便利です。主婦の生活は自転車が中心になりますので、その行動圏内で用事が間に合ってしまえばなお暮らしやすいはず。
間取りとご予算
新婚さんがよくおっしゃる条件はこんな感じ。「結婚するんですけど、2DKくらいでお家賃7万円くらいのお部屋はありませんか?駐車場は別料金でかまいません」。これから始まる二人の新生活、しっかり現実に根ざした探し方をされる方が多いです。
このご予算でご紹介するのは、おおよそ3DKか2LDKのお部屋になります。この2つの間取りは多くの場合、同じようなお部屋面積(専有面積)になります。学生さんと比べご夫婦の世帯は家具や荷物も多く、できれば多少なりとも広めの間取りの方が住みやすいです。お家賃はご夫婦の合算収入を前提にするのではなく、ご主人のお給料で検討される方が現実的。おめでたになると奥様の収入が見込めなくなりますでしょ?毎月固定でかかる費用は、家計の中で一番節約したい項目です。
女性が嫌うのは、玄関を開けたら部屋の中が全部見えてしまう間取りです。特に入り口からキッチンが見えてしまうことを気にされる方は多いです。下げたままの食器が浸かっているシンク、野菜など食材が買い物をしたままテーブルにのっているところに新聞の集金。共稼ぎでいつもお部屋をきれいにしておくのは大変なんです。写真のお部屋は廊下右側のドアを開けたところがキッチン。ご覧の通り、入り口からは室内が見通せません。こういうところも要チェック!

内見のポイント
お部屋は家具が入った状態を想像しながら内見してください。一人暮らし用の家具・家電と、ご家族用は大きさも数も異なります。特に冷蔵庫と洗濯機はひとまわり大きなサイズとなり、設置場所(広さと天井高)の確認とともに、搬入ルートも確かめておかなければなりません。入り口のドアを外したり、窓から担ぎ込んで入れる場合もあります。洋服タンスや食器棚、下駄箱などをバランスよく置けるか、メジャーで測っておきましょう。

電源コンセントの数と位置、TVアンテナ端子の位置、電話線ジャックの位置も、実際に家具を置いた時にも隠れず使えるか考えながらチェックしましょう。また、換気扇の確認も見逃せません。内見時にブレーカーを上げて通電しますので、換気能力は実際にお確かめください。吸気能力が低いと、魚を焼いたり揚げ物をした時に煙が部屋中に漂うことにもなります。
収納スペースの数や広さ、奥行きも見ておきましょう。毎年荷物が増えていきますよ(笑)。お布団で寝起きされる場合は、1間幅の収納があれば便利です。半間では敷布団と掛布団を上下にしまう手間が大変です。お部屋の使い方によって、どこの収納に何を入れるか考えながらチェックしてください。ベランダの広さも要チェック!シーツやお布団を広げて干せるでしょうか?

家族の変化
住んで数年もすれば新しい家族が増えるかもしれませんね。あらかじめベビーベッドを置ける部屋を考えておきましょう。新生児は3〜4時間ごとに目覚めながら1日16〜17時間以上眠ります。成長するにつれ夜寝て朝起きるようになってくれますが、それまでお母さんが大変。すぐそばで寝起きできて、昼間は家事の合間におむつを取り替えられるようベビーベッドが必要になってきます。
産まれる前までは客間として使われるご夫婦が多いようですね。友だちのご夫婦や、両方の親御さん、ご兄弟など、お客様が頻繁にいらっしゃるのも新婚家庭の特徴です。不意のお客様が来たら、とりあえず見える荷物は他の部屋に放り込んでおけば一瞬にして片付きます。そういう意味では3DKが便利かも。手抜きだなどと言わないでください。ベテラン主婦の知恵ですわ。

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ご主人に配慮していただきたいこと。主婦の買い物は男性が思うよりはるかに重労働なんです。食料品なんてちょっと買ったら簡単に2〜3kgになってしまいます。片手に赤ちゃんを抱いて、もう片方で買い物を抱えると10kgは優に超えてしまうでしょう。小柄で非力な女性が強いられる毎日の生活、肩こりや腰痛に悩まされる主婦が多い理由のひとつです。
そのお部屋、商店街から自室までスムーズに荷物を運べますか。

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一昔前に住まいの上がり双六を表す「方荘字」という言葉がありました。「方」は「○○様方」。上京して都会で一人暮らし、貸間に住むと郵便・電話は大家さんの住所で事足りました。学校を出て就職するとバス・トイレ付き物件であるアパート住まいに。住所が「○○荘」へ変わります。当時のアパートには「荘」がよく付けられていましたっけ。新婚さんも最初はアパート暮らしから始められることが多かったようです。最後の「字(あざ)」、頭金も貯まって念願のマイホームを購入。若い二人が住むのは都心を離れた「字○○」。
今なら「コーポ・ハイツ・タワー」でしょうか。どうにも決まらない。最近のマンションは名前の流行り廃りがありますからねぇ。
立地
結婚生活では一般に女性側の負担が増えるので、奥様の買物の便がいい場所を選ぶのがコツです。学生さんなら近くにコンビニさえあれば十分でしょうが、主婦はスーパーマーケットが必要です。重たいお米や野菜、かさばるトイレットペーパーは、近くで買い物が何より。お部屋と商店街のルートも見ておきましょう。途中に階段があったら自転車やベビーカーで通れません。毎日の買い物が大変です。
また、奥様がパートやアルバイトで働きやすい交通の便でしょうか。通勤と買い物を考えると、駅から徒歩圏にあることが大切な条件。バス停と違って鉄道の駅近くなら商店街もありますし、帰り道に買い物ができて便利です。主婦の生活は自転車が中心になりますので、その行動圏内で用事が間に合ってしまえばなお暮らしやすいはず。
間取りとご予算
新婚さんがよくおっしゃる条件はこんな感じ。「結婚するんですけど、2DKくらいでお家賃7万円くらいのお部屋はありませんか?駐車場は別料金でかまいません」。これから始まる二人の新生活、しっかり現実に根ざした探し方をされる方が多いです。
このご予算でご紹介するのは、おおよそ3DKか2LDKのお部屋になります。この2つの間取りは多くの場合、同じようなお部屋面積(専有面積)になります。学生さんと比べご夫婦の世帯は家具や荷物も多く、できれば多少なりとも広めの間取りの方が住みやすいです。お家賃はご夫婦の合算収入を前提にするのではなく、ご主人のお給料で検討される方が現実的。おめでたになると奥様の収入が見込めなくなりますでしょ?毎月固定でかかる費用は、家計の中で一番節約したい項目です。
女性が嫌うのは、玄関を開けたら部屋の中が全部見えてしまう間取りです。特に入り口からキッチンが見えてしまうことを気にされる方は多いです。下げたままの食器が浸かっているシンク、野菜など食材が買い物をしたままテーブルにのっているところに新聞の集金。共稼ぎでいつもお部屋をきれいにしておくのは大変なんです。写真のお部屋は廊下右側のドアを開けたところがキッチン。ご覧の通り、入り口からは室内が見通せません。こういうところも要チェック!

内見のポイント
お部屋は家具が入った状態を想像しながら内見してください。一人暮らし用の家具・家電と、ご家族用は大きさも数も異なります。特に冷蔵庫と洗濯機はひとまわり大きなサイズとなり、設置場所(広さと天井高)の確認とともに、搬入ルートも確かめておかなければなりません。入り口のドアを外したり、窓から担ぎ込んで入れる場合もあります。洋服タンスや食器棚、下駄箱などをバランスよく置けるか、メジャーで測っておきましょう。

電源コンセントの数と位置、TVアンテナ端子の位置、電話線ジャックの位置も、実際に家具を置いた時にも隠れず使えるか考えながらチェックしましょう。また、換気扇の確認も見逃せません。内見時にブレーカーを上げて通電しますので、換気能力は実際にお確かめください。吸気能力が低いと、魚を焼いたり揚げ物をした時に煙が部屋中に漂うことにもなります。
収納スペースの数や広さ、奥行きも見ておきましょう。毎年荷物が増えていきますよ(笑)。お布団で寝起きされる場合は、1間幅の収納があれば便利です。半間では敷布団と掛布団を上下にしまう手間が大変です。お部屋の使い方によって、どこの収納に何を入れるか考えながらチェックしてください。ベランダの広さも要チェック!シーツやお布団を広げて干せるでしょうか?

家族の変化
住んで数年もすれば新しい家族が増えるかもしれませんね。あらかじめベビーベッドを置ける部屋を考えておきましょう。新生児は3〜4時間ごとに目覚めながら1日16〜17時間以上眠ります。成長するにつれ夜寝て朝起きるようになってくれますが、それまでお母さんが大変。すぐそばで寝起きできて、昼間は家事の合間におむつを取り替えられるようベビーベッドが必要になってきます。
産まれる前までは客間として使われるご夫婦が多いようですね。友だちのご夫婦や、両方の親御さん、ご兄弟など、お客様が頻繁にいらっしゃるのも新婚家庭の特徴です。不意のお客様が来たら、とりあえず見える荷物は他の部屋に放り込んでおけば一瞬にして片付きます。そういう意味では3DKが便利かも。手抜きだなどと言わないでください。ベテラン主婦の知恵ですわ。

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ご主人に配慮していただきたいこと。主婦の買い物は男性が思うよりはるかに重労働なんです。食料品なんてちょっと買ったら簡単に2〜3kgになってしまいます。片手に赤ちゃんを抱いて、もう片方で買い物を抱えると10kgは優に超えてしまうでしょう。小柄で非力な女性が強いられる毎日の生活、肩こりや腰痛に悩まされる主婦が多い理由のひとつです。
そのお部屋、商店街から自室までスムーズに荷物を運べますか。

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