つぶやき/銀行統廃合

銀行統廃合の歴史
b0123486_22334831.jpg

桜の花が咲く頃になって、新入居ラッシュがようやく終わりました。
契約手続き、鍵をお渡し、オーナー様へご報告。
お家賃を自動引落しされる場合、取引銀行に手続きをしていただきますが、
気をつけなければいけないのが、銀行名と支店名さらに銀行届出印の確認。
最近多くなった店舗の統合時は、支店名とともに店番号も変わってしまうので要注意です。
平成に入ってからでも、都市銀行が13行から4行に統廃合されているのですから。

銀行番号
銀行が統廃合されて名前が変わってしまうと、はて、どの銀行とどの銀行が合併したんだっけと戸惑ってしまいます。もう少し覚えやすいルールにできなかったんでしょうかねぇ…。
例えば行名を数字にしてしまうとか。これなら1と2と3が合併したら「1・2・3銀行」。
う〜む分かりやすい!
いや、実は各銀行には元々、番号が付いているんです。

皆様は「銀行番号」をご存知でしょうか?
たとえば、0001 みずほ銀行、0005 三菱東京UFJ銀行、0009 三井住友銀行、0010 りそな銀行、0017 埼玉りそな銀行となっています。ナンバー銀行のルーツは明治5年(1872年)に制定された国立銀行条例に基づいて設立された国立銀行の銀行名です。国立銀行といっても、国が経営する銀行という意味ではなく、アメリカのNational Bank(連邦法に準拠して設立された銀行)を直訳した名前でした。認可順に番号が付され、明治6年(1873年)に開業した第一国立銀行から明治12年(1879年)12月開業の第百五十三国立銀行まで、153行が設立されました。

その後、数字を冠した銀行は減少を続け、今では8行(第三銀行、第四銀行、十六銀行、十八銀行、七十七銀行、八十二銀行、百五銀行、百十四銀行)を残すばかりです。旧三和銀行は、第三十四銀行と第十三銀行、第百四十八銀行の3行の和=三和が名前の元となっていました。八十二銀行の場合、旧第十九銀行と旧第六十三銀行の名前を足し算。新入行員のテストでは毎年必ず出る問題だそうですよ(笑)。

ナンバー銀行の生みの親は渋沢栄一で、第一国立銀行(後に第一勧業銀行→現在、みずほ銀行に継続)初代頭取の座につきました。昭和38年(1963年)に作られたC1000円券の肖像は伊藤博文、この時試作された銀行券の中に渋沢栄一のものもありました。今でも国立印刷局の博物館には、渋沢栄一肖像の試作「C1000 円券」が展示してあります。

元の名前は?
さて本題です。
例えばりそな銀行は、いくつの銀行が合併してできた銀行なのでしょう?
平成元年以降の提携・合併については、全国銀行協会様の銀行の提携・合併リストに詳しく記載されています。まるで地下鉄路線図のような提携・合併リストをたどると、平成元年以降に以下のような銀行統廃合が行われたことが分かりました。

●みずほ銀行
・平成14年(2002年)4月
第一勧業銀行富士銀行日本興業銀行が合併、みずほ銀行に。

●三井住友銀行
・平成12年(2000年)4月
三井銀行太陽神戸銀行が合併、太陽神戸三井銀行に。その後さくら銀行と改名。
・平成13年(2001年)4月
さくら銀行住友銀行が合併、三井住友銀行に。

●三菱東京UFJ銀行
・平成8年(1996年)4月
三菱銀行東京銀行が合併、東京三菱銀行に。
・平成13年(2001年)4月
三和銀行東海銀行が合併、UFJ銀行に。
・平成18年(2006年)1月
東京三菱銀行UFJ銀行が合併、三菱東京UFJ銀行に。

●りそな銀行
・平成3年(1991年)4月
協和銀行埼玉銀行が合併、協和埼玉銀行に。その後あさひ銀行と改名
・平成10年(1998年)10月
なにわ銀行福徳銀行が合併、なみはや銀行に。
・平成12年(2000年)4月
大阪銀行近畿銀行が合併、近畿大阪銀行に。
・平成13年(2001年)2月
なみはや銀行近畿大阪銀行に営業譲渡。
・平成13年(2001年)12月
大和銀行近畿大阪銀行奈良銀行大和銀行HDに。
・平成14年(2002年)3月
大和銀行HDあさひ銀行の持株会社に。
・平成15年(2003年)3月
あさひ銀行が会社分割され、埼玉りそな銀行に。
あさひ銀行大和銀行が合併、りそな銀行に。

統廃合の不動産会社への影響
こうして銀行の数が減ると、必然的に同じ駅に同じ銀行の支店が立並ぶことになります。次に起こったのが、支店や店舗の統合と移転でした。
ここ八王子でも、2002年三菱東京UFJ銀行八王子西支店が八王子支店に、2003年みずほ銀行高尾支店が八王子支店に、2003年三井住友銀行八王子北支店とSMBC八王子みなみ野コンサルティングオフィスが八王子支店に、2004年りそな銀行八王子支店と八王子狭間出張所が八王子支店に、移転統合されています。この前段階の銀行統廃合でも統合されているので、実数はもっと多いでしょう。

さらに八王子の不動産業界ならではの事情がこれに加わります。全国各地から入学される学生さんのお家賃振込です。契約者は基本的にご実家の御両親になりますが、地銀の行名は実にさまざま。青森銀行や沖縄銀行など分かりやすい名前に混じって、トマト銀行(岡山)、みなと銀行(兵庫)、もみじ銀行(広島)などユニークな名前が並びます。

最近はインターネットで簡単に調べられますが、正しい行名・支店名を確認するのも私たちの大切な仕事。こうして日本中の銀行から八王子にお家賃が振り込まれてくるのです。今だに新聞で銀行統廃合の話しが出るとドキッとしますね。あわてて入居リストを総点検、変更があったお振込先のチェックに追われます。

----------------------------------------------------

●「統廃合しても、元の銀行の名前を残せば分かりやすいよな?」
○「大変なことになりますよ」
●「?」
○「協和埼玉あさひなにわ福徳なみはや大阪近畿大和りそな銀行八王子支店」
●「すげーな!」
○「契約書に書ききれません」
●「確かに」
by u-t-r | 2009-04-21 18:03 | つぶやき

UTR不動産です。八王子の歴史や暮らしをコツコツ取材しています。基本は「直接ご本人に会ってお話しを聞く!」。地元の話題が多いですが、どうぞお付き合いのほどを。


by UTR不動産
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28