花と山野草/八王子桜巡り-1
2017年 04月 25日
八王子市役所の標本木(4月)
八王子桜巡り-1
画像は3月8日に日本気象協会様が発表した桜開花予想です。3月25日に福岡・熊本からスタートした桜前線は北上を続け、31日ごろ東京と神奈川に達します。花が数輪以上開いた状態を「開花」と呼び、花芽の約80%以上が開花した状態を「満開」と呼んでいます。開花から満開までの期間は約1週間とされています。
※桜開花予想(日本気象協会)
この開花情報の目安になっているのが、各地にある桜の標本木。以前は、各地の標本木のツボミを採り、重さを実際に量る方法で予想していましたが、平成8年(1996年)からは過去の開花日と気温のデータから予想式を作成し、これに、昨年秋からの気温経過と気温予報を当てはめて、予想開花日を計算するように変更されました。観測を行っていたのは気象庁でしたが、「気象の応用情報の業務は民間事業者に任せる」との理由で平成22年(2010年)より開花予想の発表をとりやめました。現在開花予想発表は民間の5業者(ウェザーニュース、ウェザーマップ、日本気象協会、ライフビジネスウェザー、日本気象株式会社)が提供しています。
東京の桜標本木
標本木の選定には「長く同じ場所で観測を続けられる」という条件があります。なので、各地の気象台や測候所などの桜が指定されているわけですね。テレビで「東京の桜が咲いた」と報道される有名な標本木は、靖國神社の境内、拝殿の斜め前にある能楽堂の前です。(クリックで拡大)
さて、この標本木。1都道府県に1本と決まっているわけではなく、例えば長野県には10か所、広い北海道にはなんと14か所もありました。実は東京にも標本木は3か所あるのです。東京都心の靖國神社、八丈島の八丈植物公園、そしてわが八王子では八王子市役所の裏手、浅川沿いに。(クリックで拡大)
八王子の桜標本木
八王子市役所様にお聞きしたところ、「北側の駐車場に桜の木が並んでいて、その西側から数えて4本目」が八王子の桜標本木だそう。探しましたが、なかなか見つからない。実は、広い方の一般駐車場ではなく、庁舎裏側の公用車用駐車場に面した桜なのです。上の地図に赤丸で囲った場所が八王子の桜標本木。無人観測施設八王子アメダスの並び側です。一般駐車場に車を停めて、鶴巻橋の下をトンネルでくぐりました。
左の坂道を上がっていくと、桜並木が見えてきました。手前から4本目が八王子の桜標本木です。
1・2・3・4。順に数えていったら標本木が見つかりました。4月5日現在で満開のようです。(クリックで拡大)
プレートがかかっています。
ソメイヨシノ
標本木
八王子のサクラの開花の日や満開の日などは、この木が基準になっています。
八王子市
標本木が満開に
開花日から約10日後の標本木は、たくさんの花を咲かせていました。並んだほかの桜たちも同じように満開。八王子市の中でも特に早い満開の日を迎えた桜並木です。浅川に暖かい春の陽が降りそそぎます。
桜並木の端にアメダスが見えました。水色のフェンスで囲まれた場所です。
ソメイヨシノってこんなにたくさんの花を咲かせるんですね。(クリックで拡大)
枝の先まで花開いています。満開中の満開!(クリックで拡大)
満開の桜と桜が重なって、花の絨毯のよう。(クリックで拡大)
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桜並木を見ながら女性の二人連れが歩いていました。おばあちゃんとお孫さんでしょうか。「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまじ」と詠んだのは在原業平。桜には人の心をウキウキさせる力があるようです。
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八王子桜巡り(5話)
第1話:八王子市役所の標本木/4月(当記事)
第2話:平山城址公園の桜/3〜4月
第3話:長沼公園の桜/3〜4月
第4話:富士森公園の桜/3〜4月
第5話:元横山公園の桜/3〜4月
八王子桜巡り-1
※桜開花予想(日本気象協会)
この開花情報の目安になっているのが、各地にある桜の標本木。以前は、各地の標本木のツボミを採り、重さを実際に量る方法で予想していましたが、平成8年(1996年)からは過去の開花日と気温のデータから予想式を作成し、これに、昨年秋からの気温経過と気温予報を当てはめて、予想開花日を計算するように変更されました。観測を行っていたのは気象庁でしたが、「気象の応用情報の業務は民間事業者に任せる」との理由で平成22年(2010年)より開花予想の発表をとりやめました。現在開花予想発表は民間の5業者(ウェザーニュース、ウェザーマップ、日本気象協会、ライフビジネスウェザー、日本気象株式会社)が提供しています。
東京の桜標本木
標本木の選定には「長く同じ場所で観測を続けられる」という条件があります。なので、各地の気象台や測候所などの桜が指定されているわけですね。テレビで「東京の桜が咲いた」と報道される有名な標本木は、靖國神社の境内、拝殿の斜め前にある能楽堂の前です。(クリックで拡大)
八王子市役所様にお聞きしたところ、「北側の駐車場に桜の木が並んでいて、その西側から数えて4本目」が八王子の桜標本木だそう。探しましたが、なかなか見つからない。実は、広い方の一般駐車場ではなく、庁舎裏側の公用車用駐車場に面した桜なのです。上の地図に赤丸で囲った場所が八王子の桜標本木。無人観測施設八王子アメダスの並び側です。一般駐車場に車を停めて、鶴巻橋の下をトンネルでくぐりました。
ソメイヨシノ
標本木
八王子のサクラの開花の日や満開の日などは、この木が基準になっています。
八王子市
開花日から約10日後の標本木は、たくさんの花を咲かせていました。並んだほかの桜たちも同じように満開。八王子市の中でも特に早い満開の日を迎えた桜並木です。浅川に暖かい春の陽が降りそそぎます。
桜並木を見ながら女性の二人連れが歩いていました。おばあちゃんとお孫さんでしょうか。「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまじ」と詠んだのは在原業平。桜には人の心をウキウキさせる力があるようです。
八王子桜巡り(5話)
第1話:八王子市役所の標本木/4月(当記事)
第2話:平山城址公園の桜/3〜4月
第3話:長沼公園の桜/3〜4月
第4話:富士森公園の桜/3〜4月
第5話:元横山公園の桜/3〜4月
by u-t-r
| 2017-04-25 16:00
| 花と山野草