花と山野草/あじさい公園(6月)
2016年 07月 05日
八王子のあじさい公園(6月)
六本杉公園(子安町)・夕焼け小焼けふれあいの里(上恩方町)
気象庁によると、今年の関東地方の梅雨入りは例年より3日早い6月5日ごろと見られるそう。鬱陶しい雨降りの日が続くと思いきや、空梅雨気味です。洗濯物はよく乾くけど、関東地方のダム貯水率低下がニュースになって、夏場の水不足が懸念されますよね。今後の降雨量が心配です。大量の雨が降る台風の方も7月4日になってようやく1号が発生。6月までゼロだったのは、昭和26年(1951年)に観測を始めて以来65年間にわずか3回しかない記録です。昭和48年(1973年)と平成10年(1998年)の両年は年間発生数も少ない年でした。
珍しく朝から雨が降った6月23日。梅雨時の風物詩あじさいの花を探して八王子市内の公園に行ってみました。ちょうど今が満開の時期。色々な花を撮ってきました。
六本杉公園
住所:八王子市子安町2丁目22
交通アクセス:JR八王子駅北口から徒歩15分
六本杉公園は八王子駅から歩いて15分ほど。第六小学校の真ん前にある小さな公園です。見どころは、公園の中央にある湧水池と、そこに流れ込む湧水でしょう。八王子市内で確認されている62か所の湧水のうち、東京の名湧水57選に選ばれた5か所の湧水のひとつです。六本杉公園のほかは、片倉城跡公園、叶谷榎池、子安神社(中野山王)、大谷弁天池(小宮公園)の4か所です。水車が回る片倉城跡公園と、木道の奥に湧水がある小宮公園は取材済み。でも、小宮公園の湧水は大谷弁天池じゃなくて、ひよどり沢のデッキ近くが水源だったはず。そのうち全部回ってみましょう♪
あじさいが多く植えられているのは湧水池の周囲です。あじさいの学名は「Hydrangea macrophylla」。Hydrは語源がギリシャ語で“水”を意味し、angeaは、同じくギリシャ語源で“容器”を意味するそう。名前の通りに水を好む植物で、半日以上日光があたり、水はけがよく、乾燥しにくい場所でよく育ちます。日なたで日陰で、乾いていて湿っている…。なんてデリケートな子。湧水池のまわりは午後から日が射す場所だし、斜面は水をたっぷり含むので生育に最適な環境でしょう。
花の写真を撮りはじめたころは、ガクアジサイと西洋アジサイしか見分けられなかった私ですが、あじさいにはたくさんの種類があるんだなと気がつくようになりました。まだ品種名はよく分かりませんが。
湧き水の左右で花の色が違う不思議。こちらは赤いあじさいです。
最近、ガクアジサイって清楚できれいな花だなと思うようになりました。大人になるとビールやコーヒーの苦みを美味しく感じるのと一緒でしょうかねぇ。
こちらのガクアジサイは色合いが渋いです。中心はごく淡いクリーム色で、外周がちょこんと紅色に染まります。和服の色のよう。
あじさいは挿し木で育つ丈夫な植物です。こちらの大きな白いあじさい。花がいくつ付いていることやら。
根っこを探してみたら、わずか2株からここまで育ったようです。
砂糖菓子のようなピンク色のあじさい。シナモン味?
花の色は最初は淡いグリーンなんですね。外周からピンク色に変わりつつあります。
真ん中に青い小さな花が、周りに白い八重の装飾花。あじさいにも八重があるんだ!
夕焼け小焼けふれあいの里
住所:八王子市上恩方町2030
交通アクセス:JR高尾駅北口から西東京バス「陣馬高原下行き」で「夕焼小焼」下車
夕焼け小焼けふれあいの里の入場料は、大人=200円、中学生以下=100円、4歳未満=無料。管理事務所のある正門のほか、お食事処 いろりばたでも入場券を販売しているので、どちらからでも入れます。あじさい園は、「夕焼小焼館」の3階から陸橋を渡って道の向こう側です。
「ひだまり広場」から右に木道を行くと、ミツバツツジが周辺に咲くガラスの建物「ふれあい館」。まっすぐが「お花見散策路」です。
あじさいの花は「お花見散策路」の方。
散策路に沿って、右側の斜面があじさい園です。
装飾花の端が淡いピンク色になっているガクアジサイ。
表側が鮮やかな赤、裏側が白の装飾花は「山アジサイ紅(クレナイ)」です。花の色は最初は白く、だんだん赤に変色していきます。
砂糖菓子風あじさい・水色バージョン、こちらはペパーミント味?
こちらにも八重あじさいがありました。バラもウィリアム・シェークスピア2000などの八重はすごく豪華な花ですが、八重あじさいもなかなか。
同系色の繊細なグラデーションがきれい!
ふうわり、中が透けた白いあじさい。
夕焼け小焼けふれあいの里のあじさい園は河津桜の木陰にあります。晴れても日光を遮ってくれて涼しかったのが助かりました。
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見た目が「砂糖菓子のよう」と書きましたが、あじさいは有毒植物で、その毒性成分は未だ明らかになっていません。平成20年(2008年)には、大阪市の居酒屋さんで男性一名がだし巻き卵の下に敷かれていたあじさいの葉を食べて、40分後に嘔吐や顔面紅潮などの中毒症状を起こしました。幸い、重篤にはいたらず2~3日以内に回復したそうです。ご注意を。
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あじさい(3話)
→八王子のあじさい寺(6月)
→心源院のあじさい(6月)
→八王子のあじさい公園(6月)六本杉公園・夕焼け小焼けふれあいの里(当記事)
高幡不動のあじさいまつり/東京都日野市(2話)
第一話:お地蔵様の山道に咲くアジサイ(6月)
第二話:お鼻井戸とアジサイ園
六本杉公園(子安町)・夕焼け小焼けふれあいの里(上恩方町)
気象庁によると、今年の関東地方の梅雨入りは例年より3日早い6月5日ごろと見られるそう。鬱陶しい雨降りの日が続くと思いきや、空梅雨気味です。洗濯物はよく乾くけど、関東地方のダム貯水率低下がニュースになって、夏場の水不足が懸念されますよね。今後の降雨量が心配です。大量の雨が降る台風の方も7月4日になってようやく1号が発生。6月までゼロだったのは、昭和26年(1951年)に観測を始めて以来65年間にわずか3回しかない記録です。昭和48年(1973年)と平成10年(1998年)の両年は年間発生数も少ない年でした。
珍しく朝から雨が降った6月23日。梅雨時の風物詩あじさいの花を探して八王子市内の公園に行ってみました。ちょうど今が満開の時期。色々な花を撮ってきました。
六本杉公園
住所:八王子市子安町2丁目22
交通アクセス:JR八王子駅北口から徒歩15分
六本杉公園は八王子駅から歩いて15分ほど。第六小学校の真ん前にある小さな公園です。見どころは、公園の中央にある湧水池と、そこに流れ込む湧水でしょう。八王子市内で確認されている62か所の湧水のうち、東京の名湧水57選に選ばれた5か所の湧水のひとつです。六本杉公園のほかは、片倉城跡公園、叶谷榎池、子安神社(中野山王)、大谷弁天池(小宮公園)の4か所です。水車が回る片倉城跡公園と、木道の奥に湧水がある小宮公園は取材済み。でも、小宮公園の湧水は大谷弁天池じゃなくて、ひよどり沢のデッキ近くが水源だったはず。そのうち全部回ってみましょう♪
あじさいが多く植えられているのは湧水池の周囲です。あじさいの学名は「Hydrangea macrophylla」。Hydrは語源がギリシャ語で“水”を意味し、angeaは、同じくギリシャ語源で“容器”を意味するそう。名前の通りに水を好む植物で、半日以上日光があたり、水はけがよく、乾燥しにくい場所でよく育ちます。日なたで日陰で、乾いていて湿っている…。なんてデリケートな子。湧水池のまわりは午後から日が射す場所だし、斜面は水をたっぷり含むので生育に最適な環境でしょう。
花の写真を撮りはじめたころは、ガクアジサイと西洋アジサイしか見分けられなかった私ですが、あじさいにはたくさんの種類があるんだなと気がつくようになりました。まだ品種名はよく分かりませんが。
湧き水の左右で花の色が違う不思議。こちらは赤いあじさいです。
最近、ガクアジサイって清楚できれいな花だなと思うようになりました。大人になるとビールやコーヒーの苦みを美味しく感じるのと一緒でしょうかねぇ。
こちらのガクアジサイは色合いが渋いです。中心はごく淡いクリーム色で、外周がちょこんと紅色に染まります。和服の色のよう。
あじさいは挿し木で育つ丈夫な植物です。こちらの大きな白いあじさい。花がいくつ付いていることやら。
根っこを探してみたら、わずか2株からここまで育ったようです。
砂糖菓子のようなピンク色のあじさい。シナモン味?
花の色は最初は淡いグリーンなんですね。外周からピンク色に変わりつつあります。
真ん中に青い小さな花が、周りに白い八重の装飾花。あじさいにも八重があるんだ!
夕焼け小焼けふれあいの里
住所:八王子市上恩方町2030
交通アクセス:JR高尾駅北口から西東京バス「陣馬高原下行き」で「夕焼小焼」下車
夕焼け小焼けふれあいの里の入場料は、大人=200円、中学生以下=100円、4歳未満=無料。管理事務所のある正門のほか、お食事処 いろりばたでも入場券を販売しているので、どちらからでも入れます。あじさい園は、「夕焼小焼館」の3階から陸橋を渡って道の向こう側です。
「ひだまり広場」から右に木道を行くと、ミツバツツジが周辺に咲くガラスの建物「ふれあい館」。まっすぐが「お花見散策路」です。
あじさいの花は「お花見散策路」の方。
散策路に沿って、右側の斜面があじさい園です。
装飾花の端が淡いピンク色になっているガクアジサイ。
表側が鮮やかな赤、裏側が白の装飾花は「山アジサイ紅(クレナイ)」です。花の色は最初は白く、だんだん赤に変色していきます。
砂糖菓子風あじさい・水色バージョン、こちらはペパーミント味?
こちらにも八重あじさいがありました。バラもウィリアム・シェークスピア2000などの八重はすごく豪華な花ですが、八重あじさいもなかなか。
同系色の繊細なグラデーションがきれい!
ふうわり、中が透けた白いあじさい。
夕焼け小焼けふれあいの里のあじさい園は河津桜の木陰にあります。晴れても日光を遮ってくれて涼しかったのが助かりました。
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見た目が「砂糖菓子のよう」と書きましたが、あじさいは有毒植物で、その毒性成分は未だ明らかになっていません。平成20年(2008年)には、大阪市の居酒屋さんで男性一名がだし巻き卵の下に敷かれていたあじさいの葉を食べて、40分後に嘔吐や顔面紅潮などの中毒症状を起こしました。幸い、重篤にはいたらず2~3日以内に回復したそうです。ご注意を。
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あじさい(3話)
→八王子のあじさい寺(6月)
→心源院のあじさい(6月)
→八王子のあじさい公園(6月)六本杉公園・夕焼け小焼けふれあいの里(当記事)
高幡不動のあじさいまつり/東京都日野市(2話)
第一話:お地蔵様の山道に咲くアジサイ(6月)
第二話:お鼻井戸とアジサイ園
by u-t-r
| 2016-07-05 16:00
| 花と山野草