八王子見て歩記/晩秋の高尾山デイハイク-2
2016年 01月 26日
1号路/表参道〜つづら折り〜金比羅台
晩秋の高尾山デイハイク/1号路(第2話)
高尾山口から高尾山に登るルートは1号路、6号路、稲荷山コースの3本あります。今回歩いたのは1号路。高尾山薬王院の表参道です。全部歩くと高尾山頂までの上り約100分ですが、大変そうなので途中のエコーリフト「山上駅」までの3分の1にしました。リフト乗車時間ならたった12分だし、歩いてもチョロいかなと甘く見たのが運の尽き。当たり前ですがリフトって歩くよりずっと速いんですねぇ。1号路は一気に尾根まで上がるルートゆえ途中がすごい急坂になっていて、休憩所で立ち止まる方が続出しました。
スタート
出発前に駅前広場の「明治の森 高尾国定公園案内図」でルートを確認しました。「現在地」から伸びる赤い線が1号路で、登山口からリフト終着駅「山上駅」までの標高差は259m。石畳の道を登るルートなので足元は楽です。(クリックで拡大)
右側にあるのは高尾山別院不動院。御詠歌講習会や月例写経会が行われています。
左側は高尾山薬王院のご本尊である飯綱大権現。小さいお社だから出張所かな。ここで登山の無事を祈願します。
さあ出発!舗装された道がエコーリフト「山上駅」まで続きます。
案内板を見ると、高尾山は富士山〜飛騨・木曽川〜関ヶ原〜琵琶湖〜箕面を結ぶ東海自然歩道の起点になっているそうです。総延長なんと1,697.2km。(クリックで拡大)
少し歩くと車輛通行止めのフェンスがありました。許可車以外は通行禁止です。ここから1号路がスタートします。
杉並木
両側が杉林の緑に覆われた緩やかな傾斜の道です。
右下に見えたのは小さな流れと砂防ダム。
皆さん歩くスピードが早い!早い!おかげで写真が手ぶれになってしまいました。前のご夫婦。「おい!早くしないと置いていかれるぞ」とご主人、「競争じゃないんだから」と奥様。ご自分のペースでゆっくり歩けばいいんじゃないでしょうか。まわりの景色も楽しみたいですしね。
ところどころに休憩所が設けられてベンチが置いてあります。まだスタートして間もないので、休んでいる方はいませんね。
数えてみたらエコーリフト「山上駅」までの間に休憩所が7か所もありました。(クリックで拡大)
小さな橋です。先ほどの砂防ダムに流れる沢にかかっていました。
チョロチョロながれる小さな沢です。橋はこの先にあと2つあり、計3つありました。
スタート地点からしばらくはゆるやかな上りです。余裕♪余裕♪
ここまで25分。さすがに休憩所で休む方が出てきます。
急勾配の上を見上げると、白いガードレールが見えました。
ズームすると、こちらを見下ろしている人が見えます。1号路最大の難所つづら折りに間もなく着くのでした。上る前に休憩されていたのでしょう。
つづら折り
ここからつづら折りが始まります。1号路がきついと言われるのは連続したヘアピンのつづら折りがあるからです。曲がり角で休憩する方多数。
尾根筋まで一気に上がる長〜い登り坂。上がるにつれて明るくなってきました。
下を見ると今まで歩いてきた森の中の道。先ほど見上げたのはこの場所だったのでしょう。
つづら折り2つ目の曲がり角です。休憩する方がだんだん増えていきます。まわりはヒーフー荒い息ばかり。本当にきつい。
金比羅台
1号路は表参道なので、道中の至る所に不動明王三十六童子の銅像と六根清浄石ぐるまが置かれています。六根とは目、鼻、耳、舌、心、体の6つの感覚器のことで、六根清浄石車をぐるぐる回し、日々の生活で汚れてしまった 六根を清浄にします。石ぐるまを回す時には「懺悔・懺悔・六根清浄(ざんげ・ざんげ・ろっこんしょうじょう)」と唱えるのが正しいお参りの作法。
六根清浄石ぐるまの右側に階段があります。上った先が金比羅台です。
枕木が置かれた頑丈な階段ですが、なにせ1段あたりが高い!しかも急!「このまま山の中に入っちゃうんじゃないかしら」と心配される方が多く、皆さんで話し合っていました。
地図で確認すると、金比羅台を抜けて1号路に戻れるようです。ご安心を。
金比羅台に着きました。展望台のはずですが、草木が繁茂して眺めはよくありませんでした。
金比羅台からUターンする道が1号路への復帰ルートです。
稜線の道へ
階段を下りて、つづら折りへ戻ります。ジャージ姿の一団は高校生かな。
2つ目のつづら折りを過ぎた道は木漏れ日の道。金比羅台の階段あたりから地図を確認する方が多数。道を間違えると迷子になっちゃうんじゃないか心配なのでしょう。確かに高尾山登山ルートの中には急峻な山道へつながる道もあります。1号路は1本道なので大丈夫。
3つ目のつづら折り。稜線の道までもうすぐです!
道の右側が開けているので、晩秋の日差しが差しこんで明るい。1号路は舗装されているので登山靴などの装備はいりません。ほとんどの方がスニーカーで登っていました。
曲がり角から来た道を振り返ってみました。息を切らして登ってくる方たち。みんな苦労して登ってきたのよ。あなたたちもがんばんなさい!とちょっとした優越感。
4つ目のつづら折り、急な上り坂はおしまいです。おつかれさまでした。曲がり角正面に見える3本の木は、金比羅台から抜ける道です。
ここから先はゆるやかな稜線の道。
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遊歩道の端に緑の葉がありました。花が咲いていれば種類を特定できるのですが、葉だけじゃ何が何だか分かりません。季節になったらまた来ようと思います。タカオスミレも撮りたいですしね。
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晩秋の高尾山デイハイク(5話)
第1話:「高尾山口駅〜清滝駅〜1号路入口」
第2話:「1号路/表参道〜つづら折り〜金比羅台」(当記事)
第3話:「お地蔵様〜稜線の道〜エコーリフト山上駅」
第4話:「高尾山の眺望〜3か所から」
第5話:「ブラブラ散歩〜エコーリフトで下りる」
金剛の滝デイハイク(3話)
前編:「小峰ビジターセンター〜桜尾根(八坂神社)〜庚申塚」
中編:「庚申塚〜馬頭観音〜小峰公園最高地点〜今熊分岐」
後編:「今熊分岐〜金剛の滝〜新多摩変電所」
高尾デイハイク(2話)
前編:「高尾駅〜多摩森林科学園」
後編:「多摩森林科学園〜高尾の蕎麦〜武蔵御陵・多摩御陵」
晩秋の高尾山デイハイク/1号路(第2話)
高尾山口から高尾山に登るルートは1号路、6号路、稲荷山コースの3本あります。今回歩いたのは1号路。高尾山薬王院の表参道です。全部歩くと高尾山頂までの上り約100分ですが、大変そうなので途中のエコーリフト「山上駅」までの3分の1にしました。リフト乗車時間ならたった12分だし、歩いてもチョロいかなと甘く見たのが運の尽き。当たり前ですがリフトって歩くよりずっと速いんですねぇ。1号路は一気に尾根まで上がるルートゆえ途中がすごい急坂になっていて、休憩所で立ち止まる方が続出しました。
スタート
出発前に駅前広場の「明治の森 高尾国定公園案内図」でルートを確認しました。「現在地」から伸びる赤い線が1号路で、登山口からリフト終着駅「山上駅」までの標高差は259m。石畳の道を登るルートなので足元は楽です。(クリックで拡大)
右側にあるのは高尾山別院不動院。御詠歌講習会や月例写経会が行われています。
左側は高尾山薬王院のご本尊である飯綱大権現。小さいお社だから出張所かな。ここで登山の無事を祈願します。
さあ出発!舗装された道がエコーリフト「山上駅」まで続きます。
案内板を見ると、高尾山は富士山〜飛騨・木曽川〜関ヶ原〜琵琶湖〜箕面を結ぶ東海自然歩道の起点になっているそうです。総延長なんと1,697.2km。(クリックで拡大)
少し歩くと車輛通行止めのフェンスがありました。許可車以外は通行禁止です。ここから1号路がスタートします。
杉並木
両側が杉林の緑に覆われた緩やかな傾斜の道です。
右下に見えたのは小さな流れと砂防ダム。
皆さん歩くスピードが早い!早い!おかげで写真が手ぶれになってしまいました。前のご夫婦。「おい!早くしないと置いていかれるぞ」とご主人、「競争じゃないんだから」と奥様。ご自分のペースでゆっくり歩けばいいんじゃないでしょうか。まわりの景色も楽しみたいですしね。
ところどころに休憩所が設けられてベンチが置いてあります。まだスタートして間もないので、休んでいる方はいませんね。
数えてみたらエコーリフト「山上駅」までの間に休憩所が7か所もありました。(クリックで拡大)
小さな橋です。先ほどの砂防ダムに流れる沢にかかっていました。
チョロチョロながれる小さな沢です。橋はこの先にあと2つあり、計3つありました。
スタート地点からしばらくはゆるやかな上りです。余裕♪余裕♪
ここまで25分。さすがに休憩所で休む方が出てきます。
急勾配の上を見上げると、白いガードレールが見えました。
ズームすると、こちらを見下ろしている人が見えます。1号路最大の難所つづら折りに間もなく着くのでした。上る前に休憩されていたのでしょう。
つづら折り
ここからつづら折りが始まります。1号路がきついと言われるのは連続したヘアピンのつづら折りがあるからです。曲がり角で休憩する方多数。
尾根筋まで一気に上がる長〜い登り坂。上がるにつれて明るくなってきました。
下を見ると今まで歩いてきた森の中の道。先ほど見上げたのはこの場所だったのでしょう。
つづら折り2つ目の曲がり角です。休憩する方がだんだん増えていきます。まわりはヒーフー荒い息ばかり。本当にきつい。
金比羅台
1号路は表参道なので、道中の至る所に不動明王三十六童子の銅像と六根清浄石ぐるまが置かれています。六根とは目、鼻、耳、舌、心、体の6つの感覚器のことで、六根清浄石車をぐるぐる回し、日々の生活で汚れてしまった 六根を清浄にします。石ぐるまを回す時には「懺悔・懺悔・六根清浄(ざんげ・ざんげ・ろっこんしょうじょう)」と唱えるのが正しいお参りの作法。
六根清浄石ぐるまの右側に階段があります。上った先が金比羅台です。
枕木が置かれた頑丈な階段ですが、なにせ1段あたりが高い!しかも急!「このまま山の中に入っちゃうんじゃないかしら」と心配される方が多く、皆さんで話し合っていました。
地図で確認すると、金比羅台を抜けて1号路に戻れるようです。ご安心を。
金比羅台に着きました。展望台のはずですが、草木が繁茂して眺めはよくありませんでした。
金比羅台からUターンする道が1号路への復帰ルートです。
稜線の道へ
階段を下りて、つづら折りへ戻ります。ジャージ姿の一団は高校生かな。
2つ目のつづら折りを過ぎた道は木漏れ日の道。金比羅台の階段あたりから地図を確認する方が多数。道を間違えると迷子になっちゃうんじゃないか心配なのでしょう。確かに高尾山登山ルートの中には急峻な山道へつながる道もあります。1号路は1本道なので大丈夫。
3つ目のつづら折り。稜線の道までもうすぐです!
道の右側が開けているので、晩秋の日差しが差しこんで明るい。1号路は舗装されているので登山靴などの装備はいりません。ほとんどの方がスニーカーで登っていました。
曲がり角から来た道を振り返ってみました。息を切らして登ってくる方たち。みんな苦労して登ってきたのよ。あなたたちもがんばんなさい!とちょっとした優越感。
4つ目のつづら折り、急な上り坂はおしまいです。おつかれさまでした。曲がり角正面に見える3本の木は、金比羅台から抜ける道です。
ここから先はゆるやかな稜線の道。
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遊歩道の端に緑の葉がありました。花が咲いていれば種類を特定できるのですが、葉だけじゃ何が何だか分かりません。季節になったらまた来ようと思います。タカオスミレも撮りたいですしね。
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晩秋の高尾山デイハイク(5話)
第1話:「高尾山口駅〜清滝駅〜1号路入口」
第2話:「1号路/表参道〜つづら折り〜金比羅台」(当記事)
第3話:「お地蔵様〜稜線の道〜エコーリフト山上駅」
第4話:「高尾山の眺望〜3か所から」
第5話:「ブラブラ散歩〜エコーリフトで下りる」
金剛の滝デイハイク(3話)
前編:「小峰ビジターセンター〜桜尾根(八坂神社)〜庚申塚」
中編:「庚申塚〜馬頭観音〜小峰公園最高地点〜今熊分岐」
後編:「今熊分岐〜金剛の滝〜新多摩変電所」
高尾デイハイク(2話)
前編:「高尾駅〜多摩森林科学園」
後編:「多摩森林科学園〜高尾の蕎麦〜武蔵御陵・多摩御陵」
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| 2016-01-26 16:00
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