八王子見て歩記/日影沢キャンプ場(前編)
2015年 12月 29日
前編:高尾の自然で無料キャンプ
日影沢キャンプ場/八王子市高尾町
毎年春先の3月に開催される高尾梅郷梅まつりは、小名路から旧甲州街道に沿って小仏まで続く各梅園が解放されるイベントです。途中、湯の花梅林近くに左へ入る道(林道日影線)があります。目立たないので通り過ぎてしまいそうな入口ですが、この奥にあるのが日影沢キャンプ場、高尾山唯一の公営キャンプ場で、しかも申込先着順で利用料無料というお財布にうれしい施設です。高尾の自然に囲まれたキャンプ場はどんなところなのでしょうか。
日影沢キャンプ場入口
旧甲州街道は分岐点が少ない1本道です。日影沢キャンプ場へは、八王子ジャンクションを通りすぎて旧甲州街道と中央本線がオーバークロスする浅川第2橋梁(煉瓦造りのトンネル)の手前と憶えておくといいでしょう。高尾梅郷梅まつりの地図が分かりやすいので掲載します。地図中のほとんどのトイレはまつり期間中のみ解放されるのでご注意を。(クリックで拡大)
キャンプ場入口は右カーブの頂点あたり。
入口に数台分の駐車スペースがありますが、ここは「高尾山の自然を守る市民の会」専用駐車場なのでご利用いただけません。一般駐車場とキャンプ場専用駐車場は奥に2か所あります。
「高尾鳥獣保護区・特別保護地区 区域案内図」を見ると、高尾山のちょうど裏側にあることが分かります。高尾山に歩いて登るルートはキャンプサイトのすぐ脇にあります。(クリックで拡大)
日影沢の清流と木道
林道日影線の始点を通ってすぐに橋があります。反射板付きポールはあるものの、手すりは付いていません。
橋の上から川を撮ってみました。この清流は小仏川の源流のひとつ日影沢です。一定の高さから苔が付いているのは1年を通して水が流れているということ。高尾町は湧き水が多く、どの季節も水量豊かです。
橋を渡ったところに木道(ユニバーサルデザイン歩道)入口がありました。国産ヒノキで造られ、全長約85m。終点のデッキでは日影沢の清流や小滝を鑑賞できるそうです。歩道の周辺はカツラの林で、春にはその新緑が渓谷に映え、秋には紅葉を楽しめるとか。ちょっと歩いてみましょう。
右にカツラ林、左に清流を見ながら日影沢沿いに通っています。しっかりした造りの木道なので、小さなお子さんと歩いたり、車いすで入ることもできるでしょう。
途中にクランク状の曲がり角があります。
扉を開けると下に降りられるようです。
下りてみましょう。
階段の下は日影沢の岸辺です。
岸辺の小道です。
日影沢の清流は透明で冷たい。水深はごく浅いので、お子さんと一緒に遊べそうです。
沢にかかった小さな橋を渡って木立の中を下流に歩いて行きます。
大きな岩がゴロゴロしていることもなく、歩きやすい森の道です。
日影沢の小滝です。落差30cmといったところ。
日影沢の散策を終えて木道に戻ります。木道から沢へ下りる階段は2か所にあります。こちらは木道終点側の階段。
沢に沿った木道なので曲がりくねっています。
木道のスタート地点に戻りました。
一般駐車場
バスで行く場合は、京王帝都バス「日影バス停」下車ですが、キャンプの場合は荷物が多くて大変。日影沢キャンプ場の駐車スペースは2か所あります。入口近くの一般駐車場は15台前後停められます。高尾山に登る方、日影沢を散歩される方はこちらです。
今流行の軽キャンピングカーが停まっていました。いつでもどこでもキャンプできる、いいなぁ。残念ながら日影沢キャンプ場内はオートキャンプができないのでご注意くださいね。
林道日影線
一般駐車場から林道日影線を歩いていきます。入口近くに受付がないので迷う方が多いそうですが、キャンプ場はこの道のずっと奥にあります。林道ゆえガードレールがないので脱輪に気をつけて!
林道に沿って日影沢の清流が流れています。
林道ゆえ道幅は狭く、軽自動車でもすれ違えるかどうか。
狭い林道で車がすれ違うための待避所がありました。駐車場ではないので、本来、車を停めてはいけない場所なんですよ。
さらに林道を奥へと進みます。小さな沢が日影沢へと流れていました。
高尾周辺は湧き水が大変に多い場所です。名も無きこの流れは日影沢へと水を注ぎ、日影沢は小仏川と合流し、やがて南浅川から浅川へ。最後は1級河川多摩川となり東京湾へと繋がっています。多摩川の赤ちゃんといえるかもしれませんね。
まだしばらくは森の中の道が続きます。
最後の沢を橋で越えたら…。
日影沢キャンプ場に到着です。おつかれさまでした。
交通アクセス
日影沢キャンプ場へは、公共交通機関を利用する場合はJR中央線「高尾駅北口」から京王帝都バス「小仏行き」に乗車して「日影バス停」下車。京王高尾線の切符やICカードでJR高尾駅構内を無料で通り抜けられます。車で来られる場合は、高尾から国道20号線を相模湖方面へ進み、西浅川交差点を右折、日影バス停先左の林道 を入り約5分です。カーナビに「八王子市高尾町2181-1」と入力してください。(クリックで拡大)
→Google Map
後編ではキャンプ場内をご紹介します。
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自然公園を楽しむためにはルールがあります。動植物を採取しないことはもちろんのこと、定められた道以外を歩いてはいけません。日影沢林道でも、かつてはたくさん見られた山野草たちが、踏み固められて数を減らしてしまいました。山野草の近くまで人が入り込むと植生を荒らしてしまうのです。(クリックで拡大)
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日影沢キャンプ場(2話)
前編:高尾の自然で無料キャンプ(当記事)
後編:キャンプ場内の施設
日影沢キャンプ場/八王子市高尾町
毎年春先の3月に開催される高尾梅郷梅まつりは、小名路から旧甲州街道に沿って小仏まで続く各梅園が解放されるイベントです。途中、湯の花梅林近くに左へ入る道(林道日影線)があります。目立たないので通り過ぎてしまいそうな入口ですが、この奥にあるのが日影沢キャンプ場、高尾山唯一の公営キャンプ場で、しかも申込先着順で利用料無料というお財布にうれしい施設です。高尾の自然に囲まれたキャンプ場はどんなところなのでしょうか。
日影沢キャンプ場入口
旧甲州街道は分岐点が少ない1本道です。日影沢キャンプ場へは、八王子ジャンクションを通りすぎて旧甲州街道と中央本線がオーバークロスする浅川第2橋梁(煉瓦造りのトンネル)の手前と憶えておくといいでしょう。高尾梅郷梅まつりの地図が分かりやすいので掲載します。地図中のほとんどのトイレはまつり期間中のみ解放されるのでご注意を。(クリックで拡大)
キャンプ場入口は右カーブの頂点あたり。
入口に数台分の駐車スペースがありますが、ここは「高尾山の自然を守る市民の会」専用駐車場なのでご利用いただけません。一般駐車場とキャンプ場専用駐車場は奥に2か所あります。
「高尾鳥獣保護区・特別保護地区 区域案内図」を見ると、高尾山のちょうど裏側にあることが分かります。高尾山に歩いて登るルートはキャンプサイトのすぐ脇にあります。(クリックで拡大)
日影沢の清流と木道
林道日影線の始点を通ってすぐに橋があります。反射板付きポールはあるものの、手すりは付いていません。
橋の上から川を撮ってみました。この清流は小仏川の源流のひとつ日影沢です。一定の高さから苔が付いているのは1年を通して水が流れているということ。高尾町は湧き水が多く、どの季節も水量豊かです。
橋を渡ったところに木道(ユニバーサルデザイン歩道)入口がありました。国産ヒノキで造られ、全長約85m。終点のデッキでは日影沢の清流や小滝を鑑賞できるそうです。歩道の周辺はカツラの林で、春にはその新緑が渓谷に映え、秋には紅葉を楽しめるとか。ちょっと歩いてみましょう。
右にカツラ林、左に清流を見ながら日影沢沿いに通っています。しっかりした造りの木道なので、小さなお子さんと歩いたり、車いすで入ることもできるでしょう。
途中にクランク状の曲がり角があります。
扉を開けると下に降りられるようです。
下りてみましょう。
階段の下は日影沢の岸辺です。
岸辺の小道です。
日影沢の清流は透明で冷たい。水深はごく浅いので、お子さんと一緒に遊べそうです。
沢にかかった小さな橋を渡って木立の中を下流に歩いて行きます。
大きな岩がゴロゴロしていることもなく、歩きやすい森の道です。
日影沢の小滝です。落差30cmといったところ。
日影沢の散策を終えて木道に戻ります。木道から沢へ下りる階段は2か所にあります。こちらは木道終点側の階段。
沢に沿った木道なので曲がりくねっています。
木道のスタート地点に戻りました。
一般駐車場
バスで行く場合は、京王帝都バス「日影バス停」下車ですが、キャンプの場合は荷物が多くて大変。日影沢キャンプ場の駐車スペースは2か所あります。入口近くの一般駐車場は15台前後停められます。高尾山に登る方、日影沢を散歩される方はこちらです。
今流行の軽キャンピングカーが停まっていました。いつでもどこでもキャンプできる、いいなぁ。残念ながら日影沢キャンプ場内はオートキャンプができないのでご注意くださいね。
林道日影線
一般駐車場から林道日影線を歩いていきます。入口近くに受付がないので迷う方が多いそうですが、キャンプ場はこの道のずっと奥にあります。林道ゆえガードレールがないので脱輪に気をつけて!
林道に沿って日影沢の清流が流れています。
林道ゆえ道幅は狭く、軽自動車でもすれ違えるかどうか。
狭い林道で車がすれ違うための待避所がありました。駐車場ではないので、本来、車を停めてはいけない場所なんですよ。
さらに林道を奥へと進みます。小さな沢が日影沢へと流れていました。
高尾周辺は湧き水が大変に多い場所です。名も無きこの流れは日影沢へと水を注ぎ、日影沢は小仏川と合流し、やがて南浅川から浅川へ。最後は1級河川多摩川となり東京湾へと繋がっています。多摩川の赤ちゃんといえるかもしれませんね。
まだしばらくは森の中の道が続きます。
最後の沢を橋で越えたら…。
日影沢キャンプ場に到着です。おつかれさまでした。
交通アクセス
日影沢キャンプ場へは、公共交通機関を利用する場合はJR中央線「高尾駅北口」から京王帝都バス「小仏行き」に乗車して「日影バス停」下車。京王高尾線の切符やICカードでJR高尾駅構内を無料で通り抜けられます。車で来られる場合は、高尾から国道20号線を相模湖方面へ進み、西浅川交差点を右折、日影バス停先左の林道 を入り約5分です。カーナビに「八王子市高尾町2181-1」と入力してください。(クリックで拡大)
→Google Map
後編ではキャンプ場内をご紹介します。
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自然公園を楽しむためにはルールがあります。動植物を採取しないことはもちろんのこと、定められた道以外を歩いてはいけません。日影沢林道でも、かつてはたくさん見られた山野草たちが、踏み固められて数を減らしてしまいました。山野草の近くまで人が入り込むと植生を荒らしてしまうのです。(クリックで拡大)
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日影沢キャンプ場(2話)
前編:高尾の自然で無料キャンプ(当記事)
後編:キャンプ場内の施設
by u-t-r
| 2015-12-29 16:00
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