つぶやき/八王子21駅-3
2011年 03月 08日
八王子二十一駅(その3)
八高線・八王子〜小宮
八高線(はちこうせん)は、八王子と高崎を結ぶJR東日本の鉄道路線です。八王子の「八」と、高崎の「高」をとったのが八高線命名の由来。京王線(東京と八王子を結ぶ私鉄)と似ていますね。東京付近のJR線では最後まで非電化のまま残されていましたが、1996年(平成8年)に八王子〜高麗川間までが電化され、現在は八王子〜川越間が電車、高麗川〜高崎間が気動車となっています。八王子駅から主な駅までの所要時間は、→拝島駅12分、→高麗川駅37分、→川越駅58分、→終点高崎駅1時間55分です。
八高線は東京都内のJR路線で唯一電車特定区間の対象外路線で、運賃は地方交通線の運賃が適用されています。中央線の八王子〜西八王子間が130円なのに、八高線の八王子〜北八王子間が1駅乗るだけで180円とやや高いのはそのためです。また、ラッシュアワー以外の時間帯は30分に1本しか運転されていません。
▼八高線「八王子駅」
▼八高線「北八王子駅」
▼八高線「小宮駅」
八高線「八王子駅」
八高線は中央線東京行きのホームと対になっています。最先頭にはエスカレーター、ホーム中ほどにエレベーターが設置されており、連絡通路経由で中央改札口へ通じています。ドアボタン式の車輛なので、駅に停車中はボタンを押して車輛ドアを開け閉めできます。寒い時期は最後に乗った方がドアを閉めるのはマナーのようですね。
※駅の説明と改札口は中央線「八王子駅」をご参照ください。
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八高線「北八王子駅」
北八王子駅東口周辺は北八王子工業団地(道路標識では石川工業団地)となっていて、オリンパスやカシオ計算機など大企業の工場と物流拠点が集まっています。西口側は宅地造成が進んでおり、住宅地が広がっています。1日平均乗客数は6,758人(2009年度)。
ご結婚されて独身寮を出られる方にお部屋をお世話することが多いエリアでもあります。このあたりの移動手段は主に車。今まで無料だった駐車スペースがお部屋を借りると有料駐車場に。思わぬ出費に驚かれるお客様もいらっしゃいます。といっても7,000円/月くらいと、23区内に比べて格安なんですけど。
小さな駅ゆえホームから改札階までのエスカレーターはありませんが、エレベーターの配置がよく考えられていました。地上階から改札階までの連絡、改札内からホームまでの連絡に西口・東口それぞれ1台ずつエレベーターが設置されています。
こちらは駅と地上階を結ぶエレベーター。
改札階のエレベーター。ホームに降りられます。
下り高崎方面ホームのエレベーター。
健脚な方は階段です。
住宅街の西口側駅前ロータリー。小さなお店が数軒とセブンイレブンがあります。
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八高線「小宮駅」
小宮駅は八高線が多摩川を渡る手前、59号線から「小宮駅入口」を入った住宅街の中にあります。前身はJR貨物の駅で、その頃は隣接して秩父セメント(現・太平洋セメント)のセメント包装所があり、秩父鉄道から寄居経由専用線でセメント輸送が行われていました。現在、駅周辺は閑静な住宅地となっています。1日平均乗客数は2,701人(2009年度)と、八王子21駅の中でもっとも利用者の少ない駅です。写真は南口。
改札は一般的な自動改札ではなく、Suica(スイカ)やPASMO(パスモ)の読取機が1台設置されているだけ。切符利用者は自分で専用の箱に入れて改札を出ます。多摩都市モノレールをのぞけば八王子の鉄道路線では小宮駅だけです。
北八王子駅と同じ構造の橋上駅舎で、地上階〜駅構内と、改札階〜ホームのエレベーターが設置されています。エスカレーターがないのも同じで、よく似た駅舎です。
こちらは北口地上と駅構内(2階)を結ぶエレベーター。
駅構内(2階)のエレベーター。北口と南口にそれぞれ1台ずつ設置されています。
上り八王子方面ホームのエレベーター。左に見える階段は南口です。
南口の階段。エスカレーターはありません。
駅階段から見た北口。住宅街を右手に曲がる道が59号線に通じています。
南口駅前ロータリー。駅改築時に整備されました。
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八高線は、八王子〜北藤岡駅間(高崎線との共用区間)だけ複線で、その他はすべて単線。ドアの開閉が半自動式(ボタン操作で開閉)です。停車駅でボタンを押し忘れるとドアが開きません。後ろに並んだ方から咳払いが(笑)。1つの線路でどうやって列車を行き違いさせてるかですって?小宮駅から線路を見れば一目瞭然。駅が待避所になっているんです。
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※1日平均乗客数とは、各駅で販売された乗車券や定期券などの枚数を基に算出されたデータであり、乗降客数の総数ではありません。
→その1「中央線」
→その2「横浜線」
→その3「八高線」(当記事)
→その4「京王線」
→その5「京王高尾線」
→その6「京王相模線」
→その7「多摩モノレール」
→(番外編1)「高尾登山電鉄・ケーブルカー」
→(番外編2)「高尾登山電鉄・エコーリフト」
by u-t-r
| 2011-03-08 15:52
| つぶやき